Personal Terminal

小松未可子の4thオリジナルアルバム『Personal Terminal』は、2018年7月11日にトイズファクトリーよりリリースされました。同日には、各配信サイトでも全曲配信が開始されています。

前作『Blooming Maps』から約1年2ヶ月ぶりとなる本作には、9thシングル「Maybe the next waltz」、10thシングル「Swing heart direction」、限定シングル「Happy taleはランチの後で」に加え、小松未可子自身が作詞を手掛けた新曲など、全12曲が収録されています。

完全生産限定盤は、CDに加えてBlu-rayと52ページに及ぶスペシャル写真集が付属する豪華仕様。Blu-rayには、Q-MHzとのバーベキュー＆ドライブ映像や、収録曲「M/MASTER」のレコーディングMV、限定シングルを除く全ての表題曲のMVが収録されています。さらに、全特典映像のプレイパスコードも同梱。

通常盤には、ハイレゾ音源フリーダウンロードコード、1stアルバムコンサート映像、アルバム全音源プレイパスコードが初回生産分に限り封入されています。

アルバムの楽曲は、多様な音楽的アプローチが試みられています。

1曲目の「Restart signal」は、アルバム制作終盤に生まれた楽曲で、シンプルながらもメロディの強い、アルバムのリード曲となることを目指して制作されました。

2曲目の「Jump Jump Halation!」は、ライブをテーマにしたアッパーなロックチューンで、明るく抜けの良いサウンドが特徴です。アルバムの初期段階で制作され、「Romantic noise」や「SPICE MISSION」と並び、アルバムの軸となる楽曲の一つです。

3曲目の「SPICE MISSION」は、小松未可子曰く「ザ・お料理ソング」。打ち込みを一切使用せず、ピアノ、オルガン、クラビネットなど、全て生楽器でアレンジされています。作詞を担当した畑亜貴が「料理が聞こえる」と発したことから、楽曲のテーマが決定しました。アルバム収録曲の中で最も歌詞が長い楽曲です。

5曲目の「海辺で逢いましょう」は、畑亜貴曰く「始まっているのか、始まっていないのかわからない、微妙な恋の曲」。アップテンポな楽曲が多い中で、一旦落ち着ける、起伏のない楽曲として制作されました。

6曲目の「カオティック・ラッシュ・ナイト」は、小松未可子の提案で制作された楽曲。小松未可子が作成した仮歌詞とメモを基に、田淵智也が引き継ぎ、畑亜貴が完成させました。曲のテーマが「カオス」であるため、アレンジには不協和音も多用されています。

8曲目の「Pains」は、「カオティック・ラッシュ・ナイト」と同じく小松未可子の提案から制作された楽曲で、「泣き曲」であり「失恋の曲」です。バラード曲がなかったことから制作されました。

9曲目の「M/MASTER」は、「ドS」「シリアス」「おまぬけ」の3つの仮歌詞から、小松未可子が選んだ「おまぬけ」バージョンの歌詞が採用されています。レコーディングには、Q-MHzのメンバー4人と小松未可子の5人が参加し、普段触らない楽器を演奏するなど、新たな試みが行われました。

10曲目の「おねがいフューチャー」は、歌詞中に掛け声や声を合わせるパートがあり、ライブでの一体感を意識した楽曲です。奇想天外で全力疾走するようなイメージで制作され、田淵智也が書き下ろした破天荒な仮歌詞が一部そのまま使用されています。

12曲目の「Romantic noise」は、4曲目の「Maybe the next waltz」の姉妹曲として制作されました。「Maybe the next waltz」の制作段階ですでに存在しており、小松未可子がEDテーマを担当したテレビアニメ「ボールルームへようこそ」の候補曲の一つでした。田代智一曰く、「アルバムの最後を飾るのにふさわしい曲」です。

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