Pixia

Pixia（ピクシア）とは

Pixiaは、丸岡勇夫氏によって開発されたペイントソフトです。Windows 3.1時代に開発されたフルカラーグラフィックツール「ART/fw」の後継として、1998年に最初のバージョンが公開されました。フリーウェアでありながら高度な機能を持ち、現在でも活発にバージョンアップが行われています。

特徴

高機能なペイントツール: レイヤー機能、マスクプレーン、透過色プレーン、透明色プレーンなど、プロの現場でも利用されるような高度な機能を搭載しています。
拡張性の高さ: 外部プラグインに対応しており、データの読み込み・書き込み形式の追加や、他のソフトウェアとの連携など、ユーザー自身で機能を拡張できます。多くのボランティアによって作成されたフィルタやプラグインが公開されており、Pixiaの可能性を広げています。
継続的な開発: 過去には「A/PIXIA」や「Phierha」といった別バージョンも開発されていましたが、それらを見直し、2009年には「Pixia ver.5」がリリースされました。ver.5ではインターフェースが大きく変更されました。従来のインターフェースを好むユーザーのために、ver.4のサポートも継続されていますが、開発の中心はver.6へ移行しており、2つの系統のPixiaが存在する状態となっています。
GIF対応: GIF特許失効以前から開発されていたため、初期バージョンではGIFファイルを扱えませんでしたが、特許失効後にリリースされたver.4以降は標準でGIFファイルを使用できるようになりました。
多言語対応: かつては日本語、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ハンガリー語、イタリア語、ポーランド語、中国語（簡体字・繁体字）、朝鮮語など、多くの言語に対応していましたが、ver.4以降は日本語と英語のみのリリースとなっています。
有料版の存在: フリーウェア版の他に、ワコムのタブレット付属ソフトとして、素材データなどが追加された有料版のようなものも存在します。有料フィルタやサポート付きのダウンロード販売も行われています。

利用事例

2006年、日経ソフトウエア誌において、作者自らがPixiaを使った絵画作成の手順を解説しました。
2007年、NHK趣味悠々「中高年のためのパソコン講座」にて、教材としてPixiaが使用されました。

関連書籍

Pixiaに関する書籍も複数出版されており、初心者から上級者まで、Pixiaの利用方法を学ぶことができます。

「はじめてのPixia―無料で使える高機能ペイントツール (I・O BOOKS)」(2008年)
「やさしいPixia教室 (I・O BOOKS)」(2012年)
「はじめてのPixia5―無料で使える高機能ペイントツール (I・O BOOKS)」(2012年)
「Pixiaドロー&ペイントマジカルテクニック」(2012年)

外部リンク

* Pixiaホームページ

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