Pkgsrc

pkgsrc（package source）は、Unix系オペレーティングシステム向けのパッケージ管理システムです。1997年にNetBSDのパッケージ管理システムとして、FreeBSDのPorts Collectionからフォークし、独自の進化を遂げてきました。1999年にはSolarisのサポートが追加され、その後、他のオペレーティングシステムもサポートするようになりました。DragonFly BSDでは、リリース1.4から3.4までpkgsrcを公式のパッケージ管理システムとして採用していました。また、MINIX 3とDracolinuxディストリビューションにも、メインリリースの一部としてpkgsrcが含まれています。

pkgsrcを利用したプログラムのインストールには、複数の方法があります。伝統的なPortsコレクションの方式では、ソフトウェアをソースコードからコンパイルするために、一連のmakefileを利用します。一方、pkg_addやpkg_deleteといったツールを使用すれば、事前にビルドされたバイナリパッケージをインストールできます。さらに、pkginという高レベルのユーティリティも利用可能です。pkginは、APTやyumのように、バイナリパッケージのインストール、削除、更新を自動化するように設計されています。これにより、ユーザーはより手軽にパッケージを管理できます。

pkgsrcには、現在17000以上（公式ツリー外で保守されている未完成のパッケージを含めると20000以上）ものパッケージが含まれており、広く利用されているオープンソースソフトウェアのほとんどを網羅しています。対応オペレーティングシステムは、AIX、各種BSD派生、HP-UX、IRIX、Linux、macOS、Solaris、QNXなど、約23種類に及びます。

サポートするプラットフォーム

現在、pkgsrcは以下のオペレーティングシステムをサポートしています。
AIX
各種BSD派生システム (NetBSD, FreeBSD, OpenBSDなど)
HP-UX
IRIX
Linux
macOS
Solaris
QNX

関連項目

Ports: FreeBSDとOpenBSDにおける類似のシステム
Portage: Gentoo Linuxにおける類似のシステム
Arch Build System: Arch [[Linux]]における類似のシステム

外部リンク

公式ウェブサイト
pkgsrc用ウェブインタフェース
pkgsrc-wip: pkgsrcへの貢献を促進するプロジェクト
* pkgsrcCon: pkgsrcに焦点を当てた年次会議

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