PlayStation Move

PlayStation Moveの概要

PlayStation Move（プレイステーション ムーヴ）は、ソニー・インタラクティブエンタテインメントが開発したモーションコントローラとカメラの組み合わせによる革新的なプレイスタイルを提供するデバイスです。2010年10月21日に発売され、その後はPlayStation VRのコントローラーとしても広く使用されています。

特徴

PlayStation Moveは、PlayStation 3において「PlayStation Move モーションコントローラ」とカメラを組み合わせて使用され、新しい体感型ゲームの楽しみ方を可能にしました。そのユーザー体験は、DUALSHOCKコントローラーに次ぐ「第2の標準コントローラー」と称されています。PlayStation 4や5では、VRゲームにおいて手に持ったPS Moveモーションコントローラーを使用することで、より没入感のあるゲーム体験ができます。これにより、剣を振るったりロボットを操縦したりと、物理的な動きと連動した直感的な操作が実現されています。

開発の背景

この革新的な技術には、EyeToyの基礎技術が活かされています。アントン・ミハイロフを含むSCEの研究開発チームは、未来のヘッドマウントディスプレイ技術に向けたコントローラーとしての可能性を構想しながら、PlayStation Moveの仕様を決定しました。そして、実際にSONYはそのVR装置の開発にも成功し、PlayStation MoveはPlayStation VRの重要なコントローラーとしての役割を果たしています。

機器の構成

PlayStation Moveの主要な機器は、以下の通りです：

• - PlayStation Move モーションコントローラ（CECH-ZCM1/CEJH-15018）：片手用のスティック型コントローラーで、3軸ジャイロセンサーや加速度センサーが搭載されています。Bluetooth接続が可能で、発光するスフィアがカメラによって認識されることで動きが把握されます。

• - PlayStation Eye（CEJH-15001/CEJH-15007）：ユーザーの動作や顔を認識し、モーションコントローラの位置情報と得られたデータを元にゲーム内での操作に利用されます。

• - PlayStation Camera（CUH-ZEY1J/CUH-ZEY2J）：PS4で使用するカメラで、特にVR体験を際立たせるために重要な役割を果たします。

• - PlayStation Move ナビゲーションコントローラ（CECH-ZCS1）：無線の片手用コントローラで、アナログスティックや方向ボタンが搭載されています。

• - PlayStation Move 充電スタンド（CECH-ZCC1）：モーションコントローラとナビゲーションコントローラを同時に充電できます。

歴史と沿革

PlayStation Moveの開発は長い歴史を持ちます。2000年にはEyeToyの技術が発表され、2005年にはモーションセンサー技術の特許が出願されました。2009年のエレクトロニックエンターテインメントエキスポでは、モーションコントローラの試作が発表され、2010年には正式に発売されました。その後、PlayStation Moveの累計売上は急激に伸び、多くのゲームタイトルに対応していきました。

対応ソフトウェア

PlayStation Moveには様々なゲームが対応しており、特に体感型のアクションゲームやVRゲームに最適化されています。初期のPlayStation 3から現在のPlayStation 4、5にかけて多くのタイトルがリリースされ、それぞれの世代に応じたゲーム体験を提供しています。

PlayStation Moveの技術革新は、ゲームの楽しみ方を根本から変える力を持っており、今後もさらなる進化が期待されます。

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