2000年は、
PlayStationから次世代機である
PlayStation 2へと移行していく時期にあたります。世間の注目は徐々に
PlayStation 2へと移っていましたが、
PlayStationにおいても魅力的なゲームが数多く発売されました。
この年を特徴づける作品の一つが、
2000年1月6日に発売された『サモンナイト』です。「召喚」を軸とした分かりやすいゲームシステムと、親しみやすいキャラクターデザインが、シミュレーションRPGに馴染みの薄い層にも受け入れられ、後のシリーズ化に繋がりました。
また、2月10日には『
ベイグラントストーリー』が発売されました。
PlayStationの性能を最大限に引き出した精緻なグラフィックは、当時のゲームファンに大きな衝撃を与えました。
2000年におけるトピックとして外せないのが、8月26日に発売された『
ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』です。これまで
任天堂ハードを中心に展開してきた
ドラゴンクエストシリーズにとって、初の
PlayStation作品(移植を除く)となりました。ナンバリングタイトルとしては初の3DCGやムービーシーンを導入し、映像表現を大きく進化させながらも、2Dのキャラクターデザインによって、シリーズ伝統の雰囲気を守り続けています。この作品で確立された手法は、翌年に発売されたリメイク版『
ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』にも受け継がれました。
さらに、
2000年9月28日には『
高機動幻想ガンパレード・マーチ』が発売され、プレイヤーの口コミによって徐々に人気を集めました。本作は、ゲーム開発費の高騰に対抗するための低予算「次世代RPG」として企画されました。しかし、必要な技術の開発に時間と費用がかかり、当初の目標達成には至りませんでした。それでも、その独特な世界観とゲームシステムは多くのファンを魅了し、カルト的な人気を博しています。
2000年は、
PlayStationの成熟期であり、多様なジャンルの作品が登場した年でもあります。人気シリーズの新作から、新たな試みを取り入れた作品まで、幅広いラインナップが揃い、
PlayStationのゲーム史に大きな足跡を残しました。