Please (工藤静香の曲)

シングル「Please」について

工藤静香の通算13枚目のシングル「Please」は、1991年5月15日にポニーキャニオンより発売されました。この楽曲は、同年3月に発表されたアルバム『mind Universe』の制作時にレコーディングされていたものの、最終的にはアルバムに収録されず、シングルとしてリリースされることとなりました。特異なリズム構成が魅力のこの曲は、工藤静香にとって新たな挑戦を象徴する作品でもあります。

「Please」はコンサートツアー中に初めて観客の前で披露されましたが、工藤自身はその際、リズムの変化に戸惑う観客の様子を見て非常に心配していたと語っています。彼女は、プロモーションにおけるインタビューで「観客がどうやって手拍子をすればいいのか困っているのが分かった」と意識していたことを振り返りました。このような状況に対する 無力感を感じていたものの、「Please」で一息つけたという成果を後に感じていたことも明かされています。その後、次作のリリースまで5ヶ月の期間が空いたことも、彼女にとっては重要なタイミングであったようです。

シングル発売時には、フジテレビ系の人気バラエティ『とんねるずのみなさんのおかげです』に出演しており、そこで石橋貴明が「後藤次利は工藤の曲ばかり丁寧に作りやがって許せません」といったセリフを交えてのコントで笑いを取ったことが、メディアでの大きな話題となりました。このコントは、工藤静香の楽曲に対する注目をさらに高める要因ともなりました。

収録曲について

「Please」に収録されている楽曲は全て後藤次利が作曲・編曲を担当しています。メインのトラック「Please」は4分17秒、もう一つの収録曲である「真夏の蜃気楼」は4分49秒となっています。こちらの作詞は愛絵理が手掛けており、シングルの両収録曲ともに高い評価を得ています。

収録アルバム

このシングル「Please」は次のアルバムにも収録されています:

• - 『Please』
• - 『intimate』
• - 『Super Best』
• - 『ミレニアム・ベスト』

なお「Please」はオリジナルアルバムには未収録ですが、「真夏の蜃気楼」は『20th Anniversary B-side collection』に収録されています。

1991年の音楽シーン

「Please」は1991年の音楽シーンにおいて重要な位置を占める楽曲であり、工藤静香のキャリアにおいても特筆すべきシングルとなりました。リズムやメロディの斬新さが多くのファンに受け入れられ、彼女の音楽性の幅を広げる重要な一曲となりました。

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