Plott

株式会社Plott：YouTubeアニメ界の新星

株式会社Plottは、YouTubeを主戦場に、オリジナルIPコンテンツの制作・配信を手掛けるエンタメベンチャー企業です。代表的なチャンネルとして、『テイコウペンギン』『ブラックチャンネル』『ハンドレッドノート』などがあり、独自の世界観と魅力的なキャラクターで、幅広い層の視聴者を獲得しています。

起業のきっかけと苦難の時代

Plottの創業者である奥野翔太氏は、インターン経験を通じてビジネスに興味を持ち、自身が愛するエンターテイメント分野での起業を決意しました。高校時代の同級生と立ち上げた最初の会社では、ゲーム業界での成功を目指しましたが、技術と資金不足により事業は頓挫。その後もSNSでのバラエティ動画メディアなど、様々な試みに挑戦しましたが、思うような成果は得られませんでした。しかし、奥野氏は諦めることなく、ARスタートアップ企業であるGraffityでエンタメとテクノロジーに関する知識を深めました。

VTuber事業への挑戦と挫折

Graffityでの勤務を経て、奥野氏はVTuber事業に可能性を感じ、2017年8月にPlottの前身となる「ファボ」を設立しました。再び試行錯誤の日々が始まり、複数のSNSで配信活動を行うなど、メンバーと共に様々なチャレンジを重ねました。そして、2018年7月にはオーディションを経て、お笑いVTuberグループ「ワラシベ興業」をYouTubeで立ち上げました。しかし、当時VTuberの数がすでに増加傾向にあり、競争が激化していたことや、人員不足などの問題も重なり、「ワラシベ興業」は思うようにチャンネル登録者数を伸ばすことができず、同年12月に活動を終了しました。

YouTubeアニメ事業への転換と大成功

VTuber事業の失敗から学びを得た奥野氏は、当時人気を集めていた「フェルミ研究所」のような漫画動画に着目しました。YouTubeでのアニメ配信は、テレビアニメの切り抜きが主流であった当時、YouTubeオリジナルのアニメ作品はまだ少なく、スマホでの視聴に最適化されたアニメへのニーズがあると考えたのです。そこで、ファボはYouTubeアニメ事業への転換を決意し、Twitterで人気を博していた、とりのささみ。氏の作品『テイコウペンギン』のアニメ化に挑戦しました。

2019年1月にYouTubeでのアニメ配信を開始した『テイコウペンギン』は、その斬新な設定と共感を呼ぶストーリーで瞬く間に人気となり、半年でチャンネル登録者数30万人を突破しました。この成功を機に、ファボは同年8月に5000万円の資金調達を実施し、社名を現在の「Plott」に変更しました。

その後、Plottは姉妹チャンネルとして、『混血のカレコレ』『全力回避フラグちゃん!』『秘密結社ヤルミナティー』など、次々と人気アニメをYouTubeで配信。また、月刊コロコロコミック編集部との共同運営チャンネル『ブラックチャンネル』も開始し、コロコロコミック誌面での宣伝や企画への参加など、メディアミックス展開も積極的に行っています。

2021年4月には、ファンコミュニティアプリ「Plott Land」をリリースし、同年5月には更なる事業拡大のため4億円の資金調達を実施するなど、Plottは成長を続けています。

多岐にわたるコラボレーション

Plottは、他のYouTuberや企業とのコラボレーションも積極的に行っています。以下はコラボレーションの一例です。

テイコウペンギン × マギアデイズ -
テイコウペンギン × 逆転オセロニア
ブラックチャンネル × 名探偵コナン
全力回避フラグちゃん! × アンジュ・カトリーナ

まとめ

株式会社Plottは、YouTubeアニメという新たな市場を開拓し、着実に成長を遂げている企業です。「本気のアソビで世界をアッと言わせよう。」というスローガンのもと、今後もどのような革新的なコンテンツを世に送り出してくれるのか、目が離せません。

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