Promise Eve

『Promise Eve』は、1997年1月22日にBMGビクターよりリリースされた、SHAZNAのインディーズ時代を締めくくるミニアルバムです。前作から約6ヶ月という短い期間で発表され、ファンにとっては待望の一枚となりました。このアルバムは、SHAZNAがメジャーデビューを果たす直前の、インディーズバンドとしての集大成とも言える作品であり、彼らの音楽性の進化を感じさせる内容となっています。

収録されているのは、新曲1曲と、過去の楽曲をリアレンジ、リメイクした5曲の計6曲です。新曲「TOPAZ」は、IZAMの独特な歌詞世界と、NIYとAOIによるメロディアスでキャッチーな楽曲が融合した、SHAZNAらしい一曲。その他の収録曲は、インディーズ時代から人気が高かった楽曲を再構築したもので、ファンにはおなじみの曲が新たなアレンジで楽しめます。

「Melty Love」は、甘く切ないメロディが特徴的で、IZAMの繊細なボーカルが際立つ楽曲です。「Dizziness」は、IZAMとAOIが共同で作詞した、少しダークな雰囲気を持つナンバー。独特なリズムとメロディが耳に残ります。「If… with tears in one’s eyes」は、切ない歌詞とメロディが心に響くバラードで、IZAMの表現力豊かな歌声が魅力です。「Cliches」は、アップテンポで、ライブでも盛り上がる曲の一つです。そして「PEARL」は、美しいメロディとアレンジが印象的な、聴きごたえのある一曲です。

特筆すべきは、全曲のアレンジにSHAZNAのメンバーに加え、アレンジャーの奈良敏博が参加している点です。奈良の参加によって、楽曲のクオリティがさらに向上し、より洗練されたサウンドに仕上がっています。

『Promise Eve』は、2022年5月現在、SHAZNAのアルバムの中で2番目に売れた作品として記録されています。これは、インディーズ時代からのファンだけでなく、メジャーデビュー後のファンにも支持され続けている証拠と言えるでしょう。SHAZNAのインディーズ時代の活動を総括する作品として、また、彼らの音楽性の原点を知る上で非常に重要な一枚です。耽美的な世界観と洗練された音楽性が融合した、SHAZNAの魅力を存分に味わえる作品として、音楽ファンにはぜひ聴いていただきたいアルバムです。

収録曲は以下の通りです。

1. TOPAZ
作詞：IZAM／作曲：NIY・AOI／編曲：SHAZNA・奈良敏博
2. Melty Love
作詞：IZAM／作曲：AOI／編曲：SHAZNA
3. Dizziness
作詞：IZAM・AOI／作曲：AOI／編曲：SHAZNA・奈良敏博
4. If… with tears in one’s eyes
作詞：IZAM／作曲：AOI／編曲：SHAZNA
5. Cliches
作詞：IZAM／作曲：AOI／編曲：SHAZNA
6. PEARL
作詞：IZAM／作曲：AOI／編曲：SHAZNA

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