QST病院

QST病院（キューエスティびょういん）

QST病院は、国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構が運営する専門病院です。放射線診断および治療の技術を駆使して、患者の治療や研究に貢献しています。また、緊急被曝医療が求められる際にも対応することが可能で、地域の医療ニーズに応える重要な役割を果たしています。

沿革

QST病院の歴史は、1961年に始まります。当初は放射線医学総合研究所の病院部として診療を開始し、その後着実に技術と治療方法の進化を続けてきました。1993年には、重粒子線によるがん治療装置であるHIMACが完成し、放射線医学総合研究所重粒子治療センターとして名称を改めました。2001年には独立行政法人化され、より専門的な医療環境が整備されます。

2015年には原子力災害時の被曝医療を担う「高度被ばく医療支援センター」に指定され、2016年からは量子科学技術研究開発機構のもとに再編されました。そして2019年にはQST病院という名称に変更され、加えて組織構造も整えられました。これにより、放射線医学総合研究所から独立した形で運営が行われています。

病床数と施設

QST病院は、合計100床の病床を有し、その内訳は無菌室が2床、負圧室と緊急被曝汚染室がそれぞれ2床と4床、一般病床が92床となっています。このように多様な病床数を確保すことで、特定の病状を持つ患者への迅速な対応が可能です。

交通アクセス

QST病院への交通は非常に便利です。JR東日本の総武線を利用する場合、稲毛駅の東口を出てから徒歩約10分で到着します。また、京成バスを利用することもでき、稲毛駅からは稲31・稲32・稲33系統のバスに乗車し、「放医研正門」で下車するとアクセスできます。

関連機関

この病院に関わる主要な関連機関には、放射線医学総合研究所病院やがん診療連携拠点病院があり、他にも重粒子治療に精通した医療機関が多数存在しています。地域のがん治療の拠点としても機能し、患者に最適な治療法を提供できるよう努めています。

QST病院は、最新鋭の医療機器と高度な専門知識を有する医師陣によって、患者にとって最善の医療を追求しています。これからも、地域社会への貢献を続けていくことでしょう。

もう一度検索