Qruppo

Qruppo（クルッポー）は、日本の美少女ゲーム市場において独特の存在感を放つアダルトゲームブランドです。

黎明期から商業ブランドへ

その起源は、かつて活動していた同人サークル「はとのす式製作所」に遡ります。この同人活動を経て培われた経験や創作姿勢が、後の商業ブランドとしてのQruppoの基盤となりました。そして、2018年、満を持して本格的な商業活動へと移行します。

衝撃のデビューと輝かしい受賞歴

Qruppoが商業ブランドとして最初に世に送り出した作品は、2018年7月27日に発売されたアドベンチャーゲーム『抜きゲーみたいな島に住んでる貧乳はどうすりゃいいですか?』でした。このデビュー作は、その斬新なタイトルと内容でリリースされるや否や大きな話題を呼びます。単なる注目に留まらず、業界からの評価も非常に高く、『萌えゲーアワード2018』において、ストーリーテリングの巧みさが評価されシナリオ賞を受賞。さらに、新進気鋭のブランドとしての勢いが認められ、ニューブランド賞も獲得するという快挙を成し遂げました。これにより、Qruppoはデビューからわずか1年足らずで美少女ゲーム市場に確かな足跡を残し、その実力を証明しました。

この成功を受け、Qruppoは勢いを加速させます。翌年の2019年7月26日には、早くも続編となる『抜きゲーみたいな島に住んでいる貧乳はどうすりゃいいですか? 2』をリリース。前作を超える期待が集まる中で発売されたこの作品は、前作の魅力をさらに深化させた内容が評価され、美少女ゲーム業界で最も権威ある賞の一つとされる『萌えゲーアワード2019』において、見事大賞を受賞しました。ブランドデビューからわずか1年での大賞受賞は、異例のスピード出世と言えるでしょう。この受賞により、Qruppoはトップクラスのブランドとしての地位を確固たるものとしました。

その後の展開

ヒット作の続編展開に加え、Qruppoは関連コンテンツや新たな挑戦も行っています。『抜きゲーみたいな島に住んでいる貧乳はどうすりゃいいですか? 2』に関しては、その後のファンからの要望に応える形で、特定キャラクターのルートを追加するアペンドディスクも発売されました。2020年8月14日には「スス子ルートアペンド」が、2021年12月24日には「ヒナミアペンド」が登場し、作品世界の更なる掘り下げが行われています。

また、2022年1月28日には、新たな題材に挑戦した新作『ヘンタイ・プリズン』を発売し、その創作の幅広さを示しました。

ゲーム作品の展開だけでなく、ファンとの交流やブランドの魅力を多角的に伝える試みも行われています。2022年4月9日には、CLUB CITTA'にて「Qruppo音楽祭」を開催。作品を彩る楽曲をフィーチャーしたイベントは、多くのファンを熱狂させました。

主な作品リスト

2018年7月27日 - 『抜きゲーみたいな島に住んでる貧乳はどうすりゃいいですか?』
2019年7月26日 - 『抜きゲーみたいな島に住んでいる貧乳はどうすりゃいいですか? 2』
2020年8月14日 - 『抜きゲーみたいな島に住んでいる貧乳はどうすりゃいいですか? 2 スス子ルートアペンド』
2021年12月24日 - 『抜きゲーみたいな島に住んでいる貧乳はどうすりゃいいですか? 2 ヒナミアペンド』
* 2022年1月28日 - 『ヘンタイ・プリズン』

同人サークルから始まったQruppoは、商業デビュー作とその続編で立て続けに大きな成功を収め、わずか数年の間にアダルトゲーム業界における注目ブランドの一つへと成長しました。そのユニークな作風と高い開発力は、今後の作品にも期待を抱かせます。

（※本記事は、公開されている情報を基に構成しています。）

もう一度検索