Quartet カルテット

Quartet カルテット

『Quartet カルテット』は、2001年に公開された日本映画。映画音楽作曲家として著名な久石譲が監督を務め、袴田吉彦が主演を務めています。久石譲にとって初の監督作品であり、音楽家としての才能だけでなく、映像作家としての新たな一面を垣間見ることができる作品です。

概要

本作は、宮崎駿監督作品や北野武監督作品など、数々の名作映画の音楽を手がけてきた久石譲が、満を持して監督に挑戦した作品です。自身の音楽作品からの引用も多く、『となりのトトロ』や『HANA-BI』といった代表作のテーマ曲が弦楽アレンジで劇中に使用され、音楽ファンにとっても聴きどころ満載です。また、モントリオール映画祭ワールドシネマ部門に正式招待されるなど、海外からの評価も得ています。

ストーリー

物語は、有名ヴァイオリニストを父に持つ音大生の相葉明夫が、大学卒業に必要な単位と引き換えに、不本意ながらカルテットを組むところから始まります。コンクールは散々な結果に終わり、3年の月日が流れました。明夫は地方都市の交響楽団でコンサートマスターを務めるものの、楽団の人間関係や運営方針にうんざりする日々を送っています。かつてのカルテット仲間たちもまた、それぞれに問題を抱えながら生きていました。

キャスト

相葉明夫：袴田吉彦 (第一ヴァイオリン)
坂口智子：桜井幸子 (第二ヴァイオリン)
山田大介：大森南朋 (ヴィオラ)
漆原愛：久木田薫 (チェロ)
青山：三浦友和 (恩師)

スタッフ

監督：久石譲
企画：秋元康
脚本：長谷川康夫、久石譲
撮影：阪本善尚
音楽：久石譲

サウンドトラック

劇中で使用された楽曲を収録したサウンドトラックが、2001年9月27日にポリドール・レコードから発売されています。久石譲の音楽世界を堪能できる一枚です。

登場人物詳細

相葉明夫：カルテットで第一ヴァイオリンを担当。天才肌だが、亡き父親への反抗心と劣等感を抱えています。

坂口智子：第二ヴァイオリン担当。ポップス演歌のバックミュージシャンとして活動しています。

山田大介：ヴィオラ担当。初心者向けの音楽スクールで講師をしています。妊娠中の恋人と同棲中です。

漆原愛：チェロ担当。資産家の娘で、大学院に進みレッスンを受けています。

青山：明夫らの恩師。

映画の魅力

『Quartet カルテット』は、音楽を通して人間関係の複雑さや、それぞれの抱える悩み、そして再生を描いた作品です。久石譲の美しい音楽、実力派俳優たちの演技、そして心に響くストーリーが、観る人の心を揺さぶります。音楽を愛する人はもちろん、人生に迷いや悩みを抱える人にも、きっと何かを感じさせてくれるでしょう。

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