Quasimode

quasimode（クオシモード）

クオシモードは、日本の音楽シーンで独自の存在感を示したジャズカルテットである。彼らは、革新的なサウンドと高い演奏技術で知られ、多くのファンを魅了した。

概要と歴史

グループは2001年、才能あふれる4人のミュージシャンによって結成された。初期メンバーは、ピアノの平戸祐介、パーカッションの松岡“matzz”高廣、ベースの須長和広、そしてドラムの奥津岳という顔ぶれであった。彼らはジャズを基盤としながらも、様々な音楽要素を融合させたスタイルを追求し、ライブハウスを中心に活動を重ねた。

地道な活動を経て、クオシモードは2006年にインディーズより初のCD作品を発表し、その名を広め始めた。所属はFlower Recordsであった。そして、翌2007年にはNBCユニバーサル・エンターテイメントジャパンからメジャーデビューを果たし、活動の場をさらに広げた。メジャーの舞台に進出した彼らは、その洗練されたサウンドで多くの音楽リスナーから注目を集めた。

グループにとって重要な変化が訪れたのは2009年である。この年、ドラマーの奥津岳がグループを脱退し、後任として今泉総之輔が新たに加入した。また、同じ2009年には、ジャズ界において世界的な権威を持つ名門レーベル、ブルーノート・レコードとの正式契約を締結するという快挙を成し遂げた。これは、彼らの音楽性が国際的に高く評価されたことを示す出来事であり、日本のジャズバンドとしては異例の成果であった。

さらに、クオシモードは2009年に所属レーベルをEMIミュージック・ジャパンへと移籍し、制作環境をさらに充実させた。積極的なライブ活動と精力的な作品発表を続け、ジャズファンだけでなく、幅広い層からの支持を獲得していった。しかし、惜しまれつつもグループは2015年2月をもって活動を休止することを発表し、一定期間にわたるその活動に一区切りをつけた。

メンバー構成

クオシモードの活動期間中、主要なメンバーは以下の通りである。

平戸祐介（ひらど ゆうすけ）: ピアノ、キーボードを担当。グループのサウンドの中核を担った。
松岡“matzz”高廣（まつおか マッツ たかひろ）: パーカッションを担当。リズムセクションに独特の彩りを加えた。
須長和広（すなが かずひろ）: ベースを担当。安定したグルーヴでバンドのボトムを支えた。
奥津岳（おくつ たかし）: ドラムを担当。結成から2009年までグループに在籍した初期ドラマー。
今泉総之輔（いまいずみ そうのすけ）: ドラムを担当。2009年に加入し、活動休止までドラマーを務めた。

メンバーチェンジを経て、それぞれの時期に異なるグルーヴを生み出しながら、クオシモードの音楽性は進化していった。

作品リスト

クオシモードは活動期間中に、様々な形式の作品を発表している。主な作品カテゴリーは以下の通りである。

シングル
オリジナル・アルバム
ライブ・アルバム
カバー・アルバム
リミックス・アルバム
ベスト・アルバム
参加作品
* ミュージック・ビデオ

これらの作品を通じて、彼らはジャズを基盤とした多様な音楽表現を展開し、日本の音楽シーンに影響を与えた。

活動休止後も、彼らの残した楽曲は多くのリスナーに聴き継がれている。クオシモードは、日本のジャズシーンにおける一つの重要な章を築いたグループとして記憶されている。

もう一度検索