Quickoffice

Quickofficeは、かつて携帯機器向けに開発されたプロプライエタリなオフィススイートです。このソフトウェアは、テキストファイル、プレゼンテーション、スプレッドシートの作成、閲覧、編集を可能にし、モバイル環境でのオフィスワークを支援しました。主な構成要素としては、ワープロソフトであるQuickword、表計算ソフトのQuicksheet、プレゼンテーションソフトのQuickPointが含まれていました。

Quickofficeの特徴の一つは、Microsoft Officeのファイル形式との高い互換性です。これにより、Microsoft Officeで作成されたファイルをQuickoffice上で直接開いたり編集したりすることが可能でした。しかし、OpenDocument形式には対応していませんでした。

このソフトウェアは、主にスマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスで使用されていましたが、バーンズ・アンド・ノーブルのNook Colorなどの電子書籍リーダーでも利用可能でした。これにより、より広い範囲のユーザーがQuickofficeの機能を利用することができました。

2012年6月5日、Googleは公式ブログでQuickofficeの買収を発表しました。この買収により、Quickofficeの技術と機能はGoogleのオフィス製品群に統合され、Google Workspace (旧 G Suite) の一部として提供されることになりました。買収後、Quickofficeはスタンドアロンの製品としては提供されていませんが、その技術はGoogleのオフィスアプリケーションで活かされています。

Quickofficeは、モバイルデバイスでのオフィス作業を可能にした先駆的なソフトウェアの一つであり、その技術は現在のGoogle Workspaceにも引き継がれています。

主な機能と特徴

テキスト編集 (Quickword)：Word文書の作成、編集、閲覧が可能。基本的なテキスト編集機能に加え、スタイルの適用、書式設定などに対応。
表計算 (Quicksheet)：Excelスプレッドシートの作成、編集、閲覧が可能。基本的な表計算機能に加え、グラフの作成、関数の利用が可能。
プレゼンテーション (QuickPoint)：PowerPointプレゼンテーションの作成、編集、閲覧が可能。スライドの追加、編集、アニメーションの適用などに対応。
Microsoft Officeとの互換性：Microsoft Officeのファイル形式（.doc, .docx, .xls, .xlsx, .ppt, .pptx）に対応し、ファイルの相互利用が可能。
モバイルデバイス対応：スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスで快適に動作するように設計。

関連情報

関連項目:
Polaris Office: 他のモバイルオフィススイート。
オフィススイートの一覧: 様々なオフィススイート製品。
オフィススイートの比較: オフィススイート製品間の比較。
ワードプロセッサの一覧: 様々なワードプロセッサ製品。
ワードプロセッサの比較: ワードプロセッサ製品間の比較。

外部リンク:
* Quickoffice - ウェイバックマシン（2013年4月3日アーカイブ分）（Google Play）：以前のQuickofficeのGoogle Playストアのアーカイブページ。

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