QUINTET

QUINTET：寝技格闘技の祭典

概要

2018年春、桜庭和志氏によって旗揚げされた「QUINTET」は、打撃を一切禁止とした寝技専門の格闘技イベントです。5人1チームによる勝ち抜き団体戦が特徴で、高度なグラップリング技術と戦略性が求められる、他に類を見ない競技性を持っています。試合は、投げ技、関節技、絞め技といった組み技のみが有効とされており、選手たちは高度な技術と巧みな戦略を駆使して勝利を目指します。

国内外のトップレベルの格闘家が多数参加し、そのハイレベルな技と、団体戦ならではの駆け引きが観る者を魅了します。日本ブラジリアン柔術連盟との共催によるアマチュア大会も開催され、寝技格闘技の普及にも貢献しています。2023年にはK-1との業務提携を発表し、更なる発展を遂げています。配信はABEMA、FloGrappling、DAZNといったプラットフォームで行われていますが、配信状況は大会によって異なる場合があります。

ルール

試合は12メートル四方のレスリングマット上で行われます。場外エリアは設定されておらず、マットから転落しそうになった場合は審判の判断で試合が中断され、安全な位置で再開されます。試合形式は、5人1チームの勝ち抜き戦で、勝者は次の対戦相手と戦い、引き分けの場合は両者退場となります。チームの大将が敗北した時点でチームの敗北が決まります。また、勝ち上がったチームは、前の試合に出場していない選手から先発するオーダーを組む必要があります。

試合時間は8分一本勝負が基本ですが、体重差が大きい場合（レギュラーウェイトで20kg以上、ライトウェイトで10kg以上、女子レギュラーウェイトで7kg以上）は、軽い方が8分一本勝負を選択できます。勝敗はサブミッション、失神、失格（指導3回）、レフェリーストップにより決定され、時間内に決着がつかない場合は引き分けとなります。大将同士の試合のみ判定があり、「指導」の数が少ない方が勝利します。同数の場合はチーム全体の「指導」数、それでも同数の場合は審判の旗判定で決まります。シングルマッチにおいても時間内に決着がつかない場合は「指導」の数で勝敗が決まります。

禁止行為と違反行為

いくつかの行為は明確に禁止されており、重大な反則（失格）や軽微な反則（指導）に分類されます。

禁止行為（失格）：ヒールフック、スラム、スパイキング、かに挟み、ジャンピングクローズドガード、噛み付き、頭髪を掴む、急所への攻撃、意図的な打撃など。
違反行為（指導）：膠着状態を誘発するクローズドガード、攻撃意図のないポジションキープ、ディフェンシブな動き、故意の転落誘発、試合場からの逃避、3本以下の指を掴む行為、口や鼻を塞ぐ行為、掴んでいない状態での着座、消極的な姿勢、審判指示への不服従など。

違反行為で相手に相当のダメージを与えたと判断された場合は、1回の違反で失格となる場合があります。指導を受けた選手は四つ這いになり、相手がポジションを選択した後、試合が再開されます。

その他

選手の体重制限はチームの合計体重で決められており、レギュラーウェイト、ライトウェイト、女子レギュラーウェイトのクラスがあります。シューズ、ファウルカップ、滑りやすい物質の使用、貴金属類の着用なども禁止されています。

出場選手

数多くの著名な格闘家がQUINTETに出場しており、その中にはレナート・ババル、フレジソン・パイシャオン、ゴードン・ライアン、アレクセイ・オレイニクなどの有名選手も含まれます。

大会情報

プロ大会とアマチュア大会が開催され、世界中から多くの選手や観客を集めています。大会情報は公式サイトや公式YouTubeチャンネルで確認できます。

QUINTETは、その独自のルールと高い競技性で、寝技格闘技ファンのみならず、多くの格闘技ファンを魅了し続けるイベントです。今後もその発展に期待がかかります。

もう一度検索