RAIN (GLAYの曲)

RAIN — GLAYのファーストシングル

『RAIN』は、日本のロックバンドGLAYが1994年5月25日にリリースした記念すべきファーストシングルです。デビューから間もなく、彼らはこの楽曲で大きな注目を集め、スマッシュヒットを記録しました。

背景と制作

この楽曲の原型は、GLAYの上京後の1993年にリリースされたデモテープである『SPEED POP』に収められていた「JULIA (reason for so long)」です。元々、TAKUROがアマチュア時代に作詞作曲を行っており、その後YOSHIKIが関与することで「RAIN」として仕上げられました。YOSHIKIは作詞の他、一部の作曲も手がけ、クレジットには「作詞：YOSHIKI、作曲：YOSHIKI・TAKURO」という形が記載されています。

1995年には、アルバム『SPEED POP』に収録された際、冒頭の雨の音がカットされたバージョンが登場します。このバージョンは、後にリリースされたベストアルバム『THE GREAT VACATION VOL.2 〜SUPER BEST OF GLAY〜』にも収められており、アレンジ版またはリミックス版が各種アルバムに収録されています。

品番のトリビア

興味深いことに、本来『RAIN』は品番PODH-7001として予定されていましたが、次作『真夏の扉』がその番号を取得し、結果的に『RAIN』がPODH-7002となりました。これは、当時起きたロス大地震の影響で『真夏の扉』を先にレコーディングしたためです。

楽曲の特徴

『RAIN』はYOSHIKIの手によるアレンジが大きく反映されています。ストリングスが多用されており、楽曲の後半ではYOSHIKI自らがピアノを演奏しています。TAKUROがYOSHIKIにピアノをお願いした際、あまり気を使わせたくないとの思いから「お願いするのは無理だろう」と考えていたものの、意外にも快諾してもらえて実現に至ったと述べています。

この楽曲は発表当初、「YOSHIKIの七光り」と評されたこともあり、YOSHIKIのファンからは波紋を呼びました。しかし、実際にはTAKUROがアレンジの面でYOSHIKIを超えることができなかったという自己評価もあるため、ライブではほとんど演奏されませんでした。

ライブパフォーマンスとタイアップ

『RAIN』は、特に「GLAY EXPO '99 SURVIVAL」の前に、チケットの完売を受けてアンコールにて披露されました。また、2015年には東京ドームでの20周年記念コンサートでも、YOSHIKIをゲストに招いて演奏される一幕がありました。

さらに、テレビアニメ「ヤマトタケル」の主題歌としてもタイアップし、オープニングテーマは別の楽曲「真夏の扉」となっていましたが、アニメのCS放送では『RAIN』が直接使用されることになりました。

収録アルバム

『RAIN』は、いくつかのアルバムに異なるバージョンとして収録されています。

• - 『灰とダイヤモンド』
• - 『SPEED POP』
• - 『THE GREAT VACATION VOL.2 〜SUPER BEST OF GLAY〜』
• - 『灰とダイヤモンド Anthology』
• - 『SPEED POP Anthology』

各バージョンではアレンジの異なる面を楽しむことができ、ファンにとっても重要な楽曲と位置づけられています。

このように『RAIN』はGLAYの音楽キャリアにおいて、重要な役割を果たすシングルとして多くのファンに愛され続けているのです。

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