RCCスコープ

RCCスコープ

『RCCスコープ』（アール・シー・シー・スコープ）は、中国放送（RCCテレビ）が制作・放送していた、広島県域を対象とした夕方のローカルニュース番組です。1990年4月2日に放送を開始し、1994年4月1日に終了するまで、約4年間にわたって視聴者に地域情報を届けました。

この番組のスタートは、中国放送の夕方ニュース体制の変更と、全国ニュースの刷新という二つの要因が重なった結果でした。それまで、RCCテレビでは夕方に『RCCニュース6』というローカルニュース番組を放送しており、その放送時間は通常18時00分から18時30分まででした。

しかし、TBS系列の全国ニュースにおいて大きな改編が行われます。長年にわたり放送されてきた夕方の全国ニュース『JNNニュースコープ』が終了し、それに代わる新しい全国ニュース番組として『JNNニュースの森』が1990年4月2日にスタートしたのです。この全国ニュースの変革に合わせて、中国放送もローカルニュースをリニューアルすることを決定し、『RCCニュース6』の後継番組として『RCCスコープ』の放送を開始しました。

『RCCスコープ』は、前番組から放送時間が変更されました。それまでの18時00分開始ではなく、午後6時30分から午後7時00分までの30分間が放送枠となりました。この新しい放送時間は、『JNNニュースの森』の放送終了時刻（当時18時30分）に直接繋がるように設定されており、全国のニュースの後に地域の詳しい情報を続けて伝えるという、JNN系列局で多く採用されていた編成形式に移行しました。これにより、視聴者は全国の大きな出来事から、地元の身近な話題まで、一連の流れとしてニュースを把握できるようになりました。

番組のタイトルロゴにも、全国ニュースとの連携が意識されていたことがうかがえます。ロゴデザインには「ニュースの森・RCCスコープ」と、全国ニュースの番組名である『ニュースの森』の文字が併記されていました。これは、ローカルニュースでありながらも、JNN系列の全国ニュースの一環として位置づけられていることを視覚的に示すものだったと考えられます。

『RCCスコープ』で主要なキャスターを務めた人物としては、牧野睦夫氏と池本恵子氏の名前が挙げられます。彼らが日々のニュースを視聴者に分かりやすく伝えました。番組では、広島県内で起こった事件や事故、政治、経済、社会の動き、文化、スポーツなど、地域に密着した様々な情報を取り上げ、地元の視聴者が必要とするニュースを提供することに重点が置かれていました。

1994年4月1日をもって『RCCスコープ』はその歴史に幕を下ろしましたが、その放送期間中に培われたローカルニュース制作のノウハウは、後継の番組へと引き継がれていきました。広島における夕方のニュース番組として、多くの人々に親しまれた番組です。

関連項目

* JNNニュースの森

この番組は、『JNNニュースの森』と連携した時間帯に放送されていたため、関連性の高い番組として位置づけられます。

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