REM (Mr.Childrenの曲)

Mr.Childrenの配信限定シングル『REM』：革新的なロックサウンドと新たな挑戦

2013年5月29日、Mr.Childrenは5作目の配信限定シングル『REM』をリリースしました。前作『hypnosis』から約9ヶ月ぶり、そしてPC配信としては『かぞえうた』以来2度目となる本作は、バンドの新たな一面を示す重要な作品となりました。

リリースと同時に、Mr.Children公式YouTubeチャンネルが開設。本作を含む複数のミュージックビデオやライブ映像が公開され、ファンの間で大きな話題を呼びました。

映画主題歌としての誕生と制作背景

『REM』は、東宝配給映画『リアル～完全なる首長竜の日～』の主題歌として書き下ろされました。当初は「スクリーム」という仮タイトルで制作が進められ、映画プロデューサー平野隆氏からの「とにかくぶっ飛ばしてくれ！」という強い要望に応える形で制作されたとのこと。完成した楽曲を聴いた平野氏は、「Mr.Children史上、最も激しいロックであることはもちろん、日本のロックシーンでは聴いたことのないような曲」と絶賛しました。

桜井和寿氏は、原作小説の持つ「夢と現実の錯綜」というテーマに着目し、Mr.Childrenらしい表現でそれを捉えつつ、同時にバンドの新たな側面を示すことを目指したと語っています。既存の枠にとらわれず、リスナーに「今度はまた何をしてくるの!?」と思わせるような、革新的なサウンドを目指したという制作意図が伺えます。

ミュージックビデオとライブパフォーマンス

ミュージックビデオは、Mr.Childrenと長年タッグを組んできた丹修一氏によって制作されました。丹氏によるミュージックビデオとしては『優しい歌』以来となり、作品への期待感を高めました。

ライブ初披露は『SUMMER SONIC 2013』。激しいロックサウンドと、独特の世界観を表現したパフォーマンスは、大きな反響を呼び、以降、ライブ定番曲として演奏されています。

参加ミュージシャンと収録アルバム

楽曲には、Mr.Childrenのメンバーに加え、小林武史氏（Keyboards）、安達練氏（Computer Programming）が参加。彼らの卓越した演奏技術とサウンドプロデュースによって、『REM』の力強いサウンドが完成しました。

その後、『REM』は『REFLECTION {Naked}』『REFLECTION {Drip}』『Mr.Children 2011-2015』といった複数のアルバムに収録され、多くのリスナーに愛される楽曲となりました。

まとめ

『REM』は、映画主題歌という枠を超え、Mr.Childrenの音楽性を新たな段階へと押し上げた、重要な作品と言えるでしょう。その激しいロックサウンド、そして革新的な試みは、日本の音楽シーンに大きな影響を与え、バンドの代表曲の一つとして長く記憶されることでしょう。YouTubeでのミュージックビデオ公開や、ライブでの定番曲化など、様々な側面からその人気と影響力を伺い知ることができます。楽曲誕生の背景や、制作過程におけるエピソードなども含め、多角的に分析することで、この楽曲の持つ意味や価値をより深く理解することができるでしょう。

もう一度検索