REMIX (雑誌)

remixは、株式会社アウトバーンが編集・発行していた日本の月刊音楽誌です。1991年3月にガロの別冊として創刊され、青林堂が発売元、アウトバーンが発行元という体制でスタートしました。初代編集長には小泉雅史氏が就任しました。

この雑誌は、当時日本ではまだ黎明期であったクラブカルチャーとダンスミュージックに特化した数少ない専門誌として、その存在感を示しました。単に音楽を紹介するだけでなく、その背景にある文化や思想、社会現象までをも深く掘り下げて記事を構成し、読者に新たな視点を提供しました。国内外の様々なアーティストやDJ、プロデューサーたちのインタビューやレビュー記事を掲載し、常に最先端の音楽トレンドを捉えようとする姿勢は、多くの音楽ファンやクリエイターから支持を得ました。

remixは、その創刊から長きにわたり、日本のクラブシーンとダンスミュージックシーンの発展に大きく貢献しました。しかし、時代の変化とともに、雑誌を取り巻く環境も変化し、2009年8月に発行された第219号をもって、一旦休刊という形になりました。この休刊は多くの読者や音楽関係者に衝撃を与え、その復活を望む声が多くありました。

その後、文芸社から再刊されることになり、2010年3月には第221号が発行されました。しかし、残念ながらこの再刊も長くは続かず、再び休刊となり、現在に至っています。

remixの歴代編集長は、初代の小泉雅史氏を皮切りに、ラヴィン若野氏、そして野田努氏が務めました。初代編集長の小泉雅史氏は、音楽業界から離れた後、現在は介護士として活躍されています。

remixは、その創刊から休刊まで、常に音楽シーンの最前線を走り続け、多くの人々に影響を与えた雑誌でした。その存在は、日本のクラブカルチャーとダンスミュージックの歴史を語る上で、決して欠かすことのできない重要な一部と言えるでしょう。

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