RISE (格闘技の興行)

RISE（ライズ）の概要

RISE（ライズ）は、キックボクシングの興行で、RISEクリエーション株式会社が主催しています。また、「RISE」という名称は、興行で認定される王座を示す際にも使用されます。その始まりは2003年2月23日、東京・大森ゴールドジムで開催された『R.I.S.E. 1st』にさかのぼります。この旗揚げ大会の背後には、初代WMAF世界スーパーウェルター級王者の伊藤隆が代表を務めています。

名称「RISE」は「Real Impact Sports Entertainment」の略称であり、単語の「rise」と同様に、「昇る」という意味を含んでいる点も興味深いです。設立当初の名称は「R.I.S.E.」でしたが、2009年5月31日の「RISE 55」からドットを外し「RISE」と改称されています。

選手育成とアマチュア大会

RISEは、選手育成や競技人口の拡大を目的に、アマチュアキックボクシングの大会「RISE Nova」を定期的に開催しています。この大会は主に東京で行われており、福岡や北海道でも展開されています。当初は「KAMINARIMON」と呼ばれていましたが、2019年に「RISE Nova」に改名されました。これにより、より広く認知されるようになっています。

地域貢献と地方大会

2014年からは福岡県での「RISE WEST」や北海道での「RISE NORTH」といった地方での大会にも力を入れ、地元選手の起用を通じて地域の活性化を図っています。また、提携するBOUT（北海道）やDEEP☆KICK（大阪府）では、RISE公式戦が定期的に開催されています。

王座認定の発展

設立からしばらくの間は独自の王者を認定していなかったRISEですが、試合の組み合わせによる運の影響を受けないよう、ワンマッチ形式での王座認定がスタートしました。初めは60kg級と70kg級、ヘビー級の3階級が設定されていました。その後、アラビア数字を用いた興行名への変更もあり、徐々に成長を遂げています。

提携とJMD参加

2009年にはK-1との協力態勢を強化し、2010年には立ち技格闘技の新たな組織JMDに参加することを発表しました。これにより、さらに広範囲の選手に経験を提供する体制が整いました。2011年には女子のタイトル「RISE QUEEN」が创設され、女性選手の活躍の場も拡大しています。

RISEコミッションとその役割

RISEの大会や競技はRISEコミッションが監督しており、これにより健全な格闘技の普及が図られています。競技育成や青少年への支援を目的にした構造的な機関であり、格闘技を広く大衆スポーツとして根付かせる努力がなされています。

最新の取り組み

最近では、2022年に世界最大のキックボクシング団体であるGLORYとの提携が発表され、国際的な交流を強化しています。2021年からは女子専門の大会「RISE GIRLS POWER」がスタートし、新たな選手たちが登場する場も提供されています。

メディア露出と選手育成

RISEは多くのメディアに露出し、選手たちも様々なジャンルでの活動に取り組んでいます。現役のプロボクサー那須川天心も、RISEの名を背負って多くの有名選手たちと戦ってきました。また、アマチュア部門「RISE Nova」では、きめ細やかなクラス分けが行われ、小中学生から40歳以上のマスターズまでが参加できる体制があります。

RISEは、格闘技の未来を見据えた多角的な取り組みを通じて、選手たちの成長を促し、地域活性化にも寄与している興行であり、今後の発展が期待されます。

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