RKBニュースワイド

RKBニュースワイド

『RKBニュースワイド』は、RKB毎日放送が夕方の時間帯に送出した、福岡県のローカルワイドニュース番組です。1975年3月31日に放送を開始し、2003年6月27日まで、足かけ28年以上にわたる長期にわたり親しまれました。毎日新聞の協力のもと、地域に密着したニュースを伝えていました。

番組の黎明期と拡大

本番組は、福岡県内のテレビ局としては初めての本格的な大型ニュース番組として誕生しました。当時のローカルニュースとしては画期的な規模と内容で、地域の情報ニーズに応えました。最盛期には平日や土曜に加え、日曜にも30分の放送枠を設けるなど、週7日間の帯番組として展開していた時期もあります。JNN系列局の中で週7日放送を実施していた例は少なく、中部日本放送（現在のCBCテレビ）の『CBCニュースワイド』、東北放送の『TBCニュースワイド』、宮崎放送の『MRTニュースワイド』など、ごく一部の局に限られていました。また、一時期は同じくRKBテレビで放送されていた情報番組『夕方放送局 今日もやっぱり基樹です』の中に内包される形で放送されていたこともありました。

放送形態の変遷と終焉

週7日の帯番組として放送された後、番組の体制は見直され、週末の放送は終了し、平日のみの放送へと移行しました。土曜日曜には、よりコンパクトな10分間のニュース番組『RKBニュースポート』が新たにスタートしました。『RKBニュースポート』のオープニングテーマには、『RKBニュースワイド』が1999年に使用していた楽曲が引き継がれ、番組の系譜を感じさせる一幕もありました。そして2003年6月27日、平日版も最終回を迎え、28年3か月に及ぶ番組の歴史に幕を下ろしました。

後番組と関連

『RKBニュースワイド』の放送枠は、その後、同時期に放送されていた情報番組『夕方どんどん』と統合される形で、新たな夕方の看板番組『今日感テレビ』がスタートしました。

番組では、ニュース本編の他に、地域の天気予報も重要な要素でした。歴代の天気キャスターには、入江裕美、森田美智子、手塚玲子、百済英子、綾戸美鶴、野川真理、山下奈緒美、山中多恵美、龍山康朗といった面々がいました。特筆すべきエピソードとして、番組内の天気予報で流れていたBGMが、現在もNHKラジオ第1放送の長寿番組『ラジオ深夜便』にて、深夜1時前の世界の天気コーナーで用いられているという、ユニークな繋がりがあります。

また、長年にわたり番組を支えた主要なスポンサーとして、番組開始当初からスポット契約の形で提供を続けた桃屋や宮島醤油がありました。

関連する番組や項目としては、同じくRKBのニュース番組である『RKBヘッドライン』や、系列キー局TBSが制作する全国ニュース番組『JNNニュースコープ』、『JNNニュースの森』などが挙げられます。本番組の終了後にスタートした『今日感テレビ』も、その歴史的な流れの一部と言えるでしょう。

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