ROKKO森の音ミュージアム

ROKKO森の音ミュージアム：六甲山に響く、時を超えた旋律

神戸市灘区の六甲山上、緑豊かな自然に抱かれたROKKO森の音ミュージアムは、自動演奏楽器の世界に浸れる特別な空間です。1994年、「ホール・オブ・ホールズ六甲」として開館以来、幾度かのリニューアルを経て、現在は現名称で、来館者を楽しませています。阪急阪神ホールディングス傘下の阪神電気鉄道が運営し、六甲山観光株式会社がその運営を委託しています。

館内の魅力：時を刻む音の芸術

館内では、19世紀から20世紀初頭に製造されたヨーロッパやアメリカのオルゴールコレクションが来館者を迎えます。シリンダー式やディスク式のオルゴール、世界最大級と謳われるダンス・オルガンなど、様々な自動演奏楽器が、その精緻な機構と美しい音色を披露します。

これらのオルゴールに加え、自動演奏ピアノやヴァイオリン、パーカッションといった多様な楽器、そして躍動感あふれるオートマタ（自動人形）も展示されています。特に目を引くのは、サイレント映画に合わせた自動演奏による効果音と映像の上映です。まるで時代を遡ったかのような、独特の雰囲気を味わうことができます。

常設展示の他、企画展や特別コンサートも開催され、オルゴールの魅力を多角的に紹介しています。ミュージアムショップでは、現代のトイオルゴールからアンティークまで幅広く取り揃えられており、お土産選びにも最適です。オーダーメイドのオリジナルオルゴール制作工房や、オルゴール組立体験工房もあり、五感を刺激する様々なアクティビティが用意されています。

また、館内には「森のCafé」があり、緑豊かなガーデンを眺めながら、ゆったりと休憩できます。併設の「SIKIガーデン～音の散策路～」は、自然豊かなナチュラルガーデンとして整備され、散策しながら癒やしのひとときを過ごすことができます。

貴重なコレクションの数々

ミュージアムには、数々の貴重な自動演奏楽器が収蔵されています。例えば、1880年頃のスイス製のシリンダーオルゴール「サブライム・ハーモニー」や、1900年頃アメリカのレジーナ社製のディスクオルゴール「オーケストラル・レジーナ6型」など、歴史的価値の高いコレクションは必見です。

さらに、スイスのヴァルター・ダーレル作のオートマタ「アクロバットをするピエロ」や、アメリカのD.C.ラメイ社製の自動演奏バンジョーなど、多様な自動演奏楽器が展示されています。これらの楽器は、それぞれの時代の技術と芸術性を凝縮した、貴重な遺産と言えるでしょう。

施設情報

開館時間: 10:00～17:00（受付終了16:00）
休館日: 木曜日（7月と8月は無休）、12月31日、1月1日
アクセス: 阪神御影、JR六甲道、阪急六甲駅から神戸市バス16系統、六甲ケーブル「六甲山上駅」、六甲山上バス「ミュージアム前」下車すぐ。または、阪神高速神戸線魚崎出口から表六甲ドライブウェイ経由で約35分。
その他: ミュージアムショップ「時音（とおん）」は訪日観光客消費税免税店。日本博物館協会会員館、兵庫県博物館協会加盟館、全国歴史民俗系博物館協議会加盟館、神戸市教育委員会指定施設（博物館に相当する施設）にも指定されています。

六甲山を訪れる際は、ROKKO森の音ミュージアムで、忘れかけていた音の記憶を呼び覚ましてみてはいかがでしょうか。 心に残る、素晴らしい体験が待っています。

もう一度検索