ROSÉCOLOR

中山美穂 15thシングル「ROSÉCOLOR」：詳細解説

1989年、中山美穂の音楽キャリアにおいて重要な一作となった15枚目のシングル「ROSÉCOLOR」は、キングレコードより2月21日にリリースされました。
EP盤(K07S-10301)、CDシングル盤(KIDS-98)、カセットテープ(K10H-23050)の3形態で発売され、当時の中山美穂の人気を象徴する作品となりました。

表題曲「ROSÉCOLOR」：春の訪れを告げるバラード

「ROSÉCOLOR」は、作詞を康珍化氏、作曲をCINDY氏が担当したミディアムバラードです。この組み合わせは、中山美穂のシングルにおいて3作連続のタッグとなります。
楽曲は、資生堂の1989年春のキャンペーンソングとして書き下ろされ、CMには中山美穂本人も出演しました。春の柔らかな陽光と、芽吹く生命の息吹を感じさせる、聴き心地の良いメロディーが特徴です。

作曲者であるCINDY自身も、1991年発表のアルバム『Don't be afraid』と、1997年発表のアルバム『Surprise』で「ROSÉCOLOR」をセルフカバーしています。この事実は、楽曲の高い完成度と、CINDY自身にとっても特別な思い入れのある楽曲であったことを示しています。CMソングとしての起用も相まって、当時多くのリスナーの耳に届き、広く親しまれることとなりました。編曲は、鳥山雄司氏が担当しています。

カップリング曲「YOU AND I」：CINDY楽曲カバー

カップリング曲として収録されている「YOU AND I」は、CINDYの楽曲カバーです。1986年発売のアルバム『LOVE LIFE』に収録されている同名楽曲で、オリジナルの作詞はCINDY氏、作曲はGreg Moore氏です。
中山美穂バージョンでは、鳥山雄司氏が編曲を担当し、P.J.とのボーカルコラボレーションが実現しています。オリジナルとは異なるアレンジメントと、中山美穂のボーカルが加わることで、新鮮な魅力が生まれています。

収録アルバムと関連作品

「ROSÉCOLOR」は、数多くの中山美穂のアルバムに収録されています。代表的な作品としては、以下のアルバムが挙げられます。

COLLECTION II
TREASURY
Complete SINGLES BOX
少女時代〜胸キュンばっか。〜 (オムニバスアルバム)
中山美穂 パーフェクト・ベスト
30th Anniversary THE PERFECT SINGLES BOX
* All Time Best

カップリング曲の「YOU AND I」も、「Complete SINGLES BOX」と「30th Anniversary THE PERFECT SINGLES BOX」に収録されています。これらのアルバムを通して、「ROSÉCOLOR」と「YOU AND I」は、中山美穂の代表曲として、現在も高い人気を誇っています。

まとめ

「ROSÉCOLOR」は、1989年という時代背景、資生堂CMソングとしての役割、そして中山美穂というアーティストの個性を融合させた、まさに80年代後半から90年代前半のJ-POPシーンを代表する名曲です。
楽曲のクオリティはもちろんのこと、カップリング曲の選定や、収録アルバムの多さなど、様々な要素が重なり、このシングルが持つ特別な価値を際立たせています。
当時を知る世代にとってはこのシングルは、青春時代の思い出と深く結びついていることでしょう。そして、現代のリスナーにとっても、その魅力は色褪せることなく、新鮮な感動を与えてくれるはずです。

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