ROSIER

ROSIER：LUNA SEAの代表曲

1994年7月21日、LUNA SEAの3枚目のシングル「ROSIER」がMCAビクターよりリリースされました。初回限定盤には、オリジナルプラケースとフォトカードが同梱される特別な仕様でした。このシングルに収録されている「ROSIER」は、バンドの代表曲の一つとして、現在でも高い人気を誇ります。

楽曲「ROSIER」の詳細

「ROSIER」は、LUNA SEAのベーシストであるJが作詞作曲編曲を手掛けた楽曲です。特徴的なのは、間奏部分にJが書き下ろした英語詞が挿入されている点です。この英語詞は、J自身が過去への訣別、そして新たな出発を誓う内容となっており、一種の「遺書」とも解釈されています。これは、前作『EDEN』制作中にスランプに陥ったJ自身の心情を反映したものだとされています。

ライブパフォーマンスにおいては、Jがベースを演奏しながらこの英語詞を朗読し、最後にマイクスタンドを投げるパフォーマンスが定番となっています。このパフォーマンスは、楽曲の世界観をより深く表現し、観客を熱狂させる効果を生み出しています。

シングルバージョンとアルバムバージョンでは、楽曲のエンディングが異なります。シングルバージョンはフェードアウトで終わるのに対し、アルバム『MOTHER』に収録されているバージョンは、RYUICHIの「I'm the trigger」というセリフとギターアンプのノイズで終わる、より力強いアレンジとなっています。シングルバージョンは『SINGLES』にのみ収録され、その他のベストアルバムではアルバムバージョンが採用されています。

楽曲「RAIN」の詳細

カップリング曲として収録されている「RAIN」は、LUNA SEAのギタリストであるINORANが作詞作曲編曲を手掛けました。

多くのアーティストにカバーされた名曲

「ROSIER」は、LUNA SEAの代表曲として多くのアーティストにカバーされています。その中には、HIGH and MIGHTY COLOR、サカモト教授、defspiral、華原朋美、SHOW-YAといった、様々なジャンルのアーティストが含まれています。それぞれのアーティストが独自の解釈で「ROSIER」をカバーすることで、楽曲の幅広い魅力が改めて示されています。

具体的には、HIGH and MIGHTY COLORはトリビュートアルバム『LUNA SEA MEMORIAL COVER ALBUM -Re:birth-』とアルバム『ROCK PIT』に、サカモト教授はカバーアルバム『サカモト教授の8bitジュークボックス』に、defspiralはコンピレーションアルバム『CRUSH!3 -90's V-Rock best hit cover LOVE songs-』にそれぞれ収録しています。華原朋美は『喰女-クイメ-』のイメージソングとして、カバーアルバム『MEMORIES 2 -Kahara All Time Covers-』に、SHOW-YAはカバーアルバム『Glamorous Show〜Japanese Legendary Rock Covers』に収録しています。これらのカバーバージョンは、オリジナルとは異なる魅力を持ち、それぞれのアーティストの色が反映された新たな解釈となっています。

収録アルバム

「ROSIER」は、数多くのLUNA SEAのアルバムに収録されています。代表的なアルバムとしては、『MOTHER』『SINGLES』『NEVER SOLD OUT』『PERIOD 〜THE BEST SELECTION〜』『LUNA SEA COMPLETE BEST』『LUNA SEA 3D IN LOS ANGELES』『LUNA SEA COMPLETE BEST -ASIA LIMITED EDITION-』『LUNA SEA 25th Anniversary Ultimate Best -THE ONE-』『NEVER SOLD OUT 2』などがあります。「RAIN」は『SINGLES』と『SLOW』、『LUNA SEA COMPLETE BEST -ASIA LIMITED EDITION-』に収録されています。これらのアルバムを通じて、「ROSIER」と「RAIN」は、LUNA SEAの音楽史において重要な位置を占めていることが分かります。

ミュージックビデオ

「ROSIER」のプロモーションビデオは、1994年の第36回日本レコード大賞最優秀プロモーションビデオ賞を受賞しました。これは、楽曲のクオリティと映像表現の高さが評価された証と言えるでしょう。

まとめ

「ROSIER」は、LUNA SEAの代表曲として、その高い音楽性とライブパフォーマンス、そして数々のカバーによって、今もなお多くのファンを魅了し続けています。楽曲に込められたJのメッセージ、そして多くのアーティストによる解釈は、この曲が時代を超えて愛され続ける理由を示唆しています。

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