RUNAWAY (麻倉未稀の曲)

麻倉未稀「RUNAWAY」シングル解説

概要

麻倉未稀の13枚目のシングルとなる「RUNAWAY」は、1985年5月21日にキングレコードのCRYSTAL BIRDレーベルより発売されました。このシングルは、特にA面に収録されたタイトル曲が大きな注目を集め、麻倉未稀のキャリアにおける代表曲の一つとして広く認識されています。

A面曲：RUNAWAY

シングルの表題曲である「RUNAWAY」は、アメリカ合衆国の著名なロックバンド、ボン・ジョヴィ（Bon Jovi）が1984年1月にリリースした彼らのデビューアルバム『ボン・ジョヴィ』（邦題：『夜明けのランナウェイ』）に収められていた楽曲「Runaway」を日本語でカバーしたバージョンです。オリジナル曲はアルバム発表後にシングルカットもされています。

この麻倉未稀による日本語カバーバージョンは、1985年4月16日から同年10月29日にかけてTBS系列で毎週火曜日夜8時台に放送されたテレビドラマ『乳姉妹』（ちきょうだい）の主題歌として起用されました。ドラマの人気と相まって、楽曲は当時の音楽シーンで大きな話題となり、多くの視聴者に親しまれました。その力強い歌唱とメロディは、ドラマの世界観と深く結びつき、楽曲のヒットに繋がりました。

「RUNAWAY」の制作クレジットは以下の通りです。
作詞・作曲：J. Bon Jovi / G. Karak
訳詞：松井五郎
編曲：戸塚修

オリジナル版の作者であるジョン・ボン・ジョヴィとジョージ・カックに加え、日本語詞は数多くのヒット曲を手掛ける松井五郎が担当し、編曲は戸塚修が務めました。この布陣により、原曲の持つエネルギーを保ちつつ、日本のドラマ主題歌としてふさわしい、情感豊かな楽曲に仕上げられています。

B面曲：ワンダフル・ワールド

シングルのカップリング曲としてB面に収録されているのは「ワンダフル・ワールド」です。

この楽曲は、シングル発売と同じ年に発表された麻倉未稀のオリジナルアルバム『Love Again』からのシングルカットです。アルバム収録曲の中から選ばれ、A面曲とは異なる魅力を持った楽曲として、シングルの価値を高めています。

「ワンダフル・ワールド」の制作クレジットは以下の通りです。
作詞：麻倉未稀
作曲：Michael Lin
編曲：梅垣達志

作詞は麻倉未稀自身が手掛け、作曲はMichael Lin、編曲は梅垣達志が担当しています。アーティスト自身が作詞に参加している点も特筆されます。

「RUNAWAY」とそのカップリング曲「ワンダフル・ワールド」を収録したこのシングルは、1985年という時代背景の中で、海外の楽曲をカバーしつつ日本のメディアとの連携によってヒットを生み出した好例であり、麻倉未稀のディスコグラフィーにおいて重要な位置を占める作品となっています。

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