RABBIT

RABBIT：80年代後半から90年代半ばを駆け抜けたロックバンド

1980年代後半から1996年まで活動した日本のロックバンド、RABBIT。彼らの活躍は、数々の伝説と記憶と共に音楽史に刻まれています。

イカ天キングからメジャーデビューへ

RABBITのギタリスト、野下俊哉は1989年、TBSテレビの番組『三宅裕司のいかすバンド天国』（イカ天）に出演。そこで披露した楽曲「Good time & bad time」で鮮烈な印象を残し、見事チャレンジャー賞を受賞、5代目イカ天キングに輝きました。続く数週にも出演し、高い人気を獲得。このイカ天での活躍が、彼らの音楽人生の大きな転機となりました。番組出演後、その勢いを加速させるように、同年8月にはフジテレビの番組『パラダイスGoGo!!』が主催するオーディションでもグランプリを獲得。才能と人気を兼ね備えた彼らに、音楽業界からの注目が集まりました。

そして、同年10月、RABBITは「Good time & bad time」でメジャーデビューを果たします。これは、イカ天出身バンドの中でも最速のデビューという快挙でした。

ドラマ主題歌とロングヒット

RABBITの代表曲の一つである「Thank you my Girl」は、1992年に発売されました。この曲は、よみうりテレビ制作、日本テレビ系列で放送されたドラマ『悪女』の主題歌に起用され、ドラマの人気も相まって大ヒット。オリコンチャート最高14位を記録、20万枚以上のセールスを達成し、100位以内を21週間もキープするロングヒットとなりました。この曲は、彼らの名を全国に広める上で大きな役割を果たしたと言えるでしょう。

解散とその後

1996年8月1日、渋谷ON AIR WESTでのライブをもって、RABBITは解散しました。しかし、メンバーはその後もそれぞれが音楽活動に携わり、作詞・作曲などの分野で活躍を続けています。2013年には、過去のメンバーが集結したイベントも開催され、多くのファンを熱狂させました。会場には入れないほどのファンが集まるなど、彼らの音楽が今もなお多くの人々に愛されていることを示す出来事となりました。

メンバー

野下俊哉（ギター）：結成前はAIRMAIL from NAGASAKIでボーカルとギターを担当
岩佐友晴（ボーカル）
芝越康裕（ベース）
林利樹（ドラム）

まとめ

RABBITは、イカ天での鮮烈なデビューからドラマ主題歌の大ヒット、そして解散まで、短期間ながらも濃密な活動を展開したロックバンドでした。彼らの音楽は、多くの人の心に深く刻まれ、今もなお語り継がれる存在となっています。彼らが築き上げた功績は、日本の音楽シーンに大きな足跡を残しました。

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