Radio THIS

『Radio THIS』の概要

『Radio THIS』（ラジオ・ジス）は、1988年4月から1992年9月まで毎日放送（MBSラジオ）で放送されていた深夜ラジオ番組です。この番組は、日曜日の晩に放送され、アイドルを中心とした音楽情報を豊富に取り上げていました。初期の内容は前番組『ミュージックホットメール』を踏襲したもので、パーソナリティには白藤丈二が引き続き起用され、相方には茂木栗子から鳥居睦子が加わりました。

番組の成長と変化

1989年4月に白藤が降板すると、番組は徐々に多様な内包番組を取り入れるようになりました。例えば、小川範子の『範ちゃん通信』が番組内の短いコーナーとして組み込まれ、続いて星野由妃、乙女塾、少年隊などが次々と出演するようになりました。これにより、番組はアイドル情報を発信する重要なメディアとなり、特に大阪に訪れたアイドルタレントたちのゲスト出演が頻繁に行われました。その結果、次第にアイドル色が強まっていきました。

チャート発表コーナー

番組では、ザ・ベストテンのタイトルコールに続いて、音楽リサーチによる最新チャートを発表するコーナーもあり、その時期の音楽シーンを追う役割も果たしていました。

タイトルの変更とオーディション

1991年4月から、番組は『Radio THIS 茶屋町学園』へとタイトルが変更され、1991年夏にはアイドル候補生オーディションも行われました。このオーディションでは、約2万名の応募者の中から神子雅や山坂美智子など、合計6名が選ばれました。

種類豊富な内包番組

1992年には、『Radio THIS 茶屋町学園土曜BAN』が新たに番組として編成され、毎週日曜日の午前3時からの放送が行われるようになりました。また、同年10月には完全にアイドル専門の『ヤンタン茶屋町学園』としてリニューアルされ、さらなるアイドル風潮が強まりました。

放送のスタイルとエンディング

番組は日曜深夜の時間帯で放送されており、3時に終了するスタイルが一般的でした。時にはプロ野球中継によって放送時間が変更されたり、聴取率調査週間には終夜放送も行われました。放送終了の際は、アナウンサーの吉田智子が「遅くまでお聞きいただきました毎日放送の番組もこれで全部終わりました」と流すことで、リスナーに番組の終わりを告げていました。

終了後の展開

1992年10月に始まった『ヤンタン茶屋町学園』は、1993年3月に月曜日のこの時間枠の放送を終了し、その内容のほとんどが『MBSヤングタウン』に移行しました。その後も、鳥居がメインパーソナリティを務める形で存続し、様々な新メンバーが参加しつつ続けられました。

このように、『Radio THIS』は単なる音楽情報番組を超えて、アイドル文化の中心的な役割を果たし、その後のラジオ番組の形成に影響を与えました。

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