Railway Story
Railway Story（レイルウェイ・ストーリー）
『Railway Story』は、WOWOWが制作・放送する鉄道紀行番組であり、1990年のJSB日本衛星放送開局時から続く長寿番組です。2014年3月時点で166本が制作されており、国内外の鉄道をテーマに、その魅力的な世界を深く掘り下げています。
番組の概要
一般的な鉄道番組は、車窓からの風景や沿線の観光名所を紹介する旅番組が多いですが、『Railway Story』は「鉄道」そのものに焦点を当てています。車両、駅、路線、設備などを詳細に映し出し、鉄道ファンはもちろん、鉄道に詳しくない視聴者も楽しめるように構成されています。沿線の名所や歴史も紹介し、多角的な視点から鉄道の魅力を伝えています。
主に海外の鉄道を取り上げていますが、過去には日本国内の鉄道も紹介しています。1994年には北海道と九州の鉄道が取り上げられ、2014年には東日本大震災から3年後の東北地方の鉄道が特集されました。
番組制作には鉄道ジャーナルが協力しており、鉄道に関する深い知識と豊富な情報が番組の質を支えています。近年では、鉄道関連の紹介にとどまらず、訪れる地域の歴史、建造物（遺跡や遺産を含む）、観光名所、文化、名産品、現地の人々の生活様式なども紹介され、番組の幅が広がっています。
高画質化と放送展開
2001年9月以降の放送分からハイビジョン撮影に移行し、画面比率が16:9に拡大されました。サラウンド音響放送も実施され、臨場感あふれる映像体験を提供しています。2021年3月1日に新4Kチャンネル「WOWOW 4K」が開局してからは、過去の放送回を画素変換した「4Kリストア版」が順次放送され、高精細な映像で楽しむことができます。
WOWOWのほか、CSの旅チャンネルや食&健康バラエティ★フーディーズTVでも放送されています。以前はtvkやチバテレビでも放送されていました。CSでの放送話数はWOWOWでの放送順とは異なり、旅チャンネルでは2008年6月から一部の話数ナンバーが変更されています。
短編番組「鉄道ものがたり」
本番組の素材を利用した短編番組「鉄道ものがたり」も存在します。5分から10分の短い時間で、WOWOWの映画の幕間番組として、映画終了時の余り時間などにノンスクランブル（無料）で放送されています。
音楽
1998年には、オリジナル・サウンド・トラックCDがポニーキャニオンからリリースされました。寺嶋民哉が作・編曲を手掛け、シンセサイザーの演奏に加え、Goro Takeyamaのギター、Akino Araiのボーカルが収録されています。収録曲の中には、「鉄道ものがたり」や本編のオープニング、エンディングで使用されている楽曲も含まれています。
ビデオ（DVD）
DVDも発売されており、ヨーロッパやオーストラリアの鉄道を巡る旅の模様が収録されています。オリエント急行の旅やオーストラリア大走破など、見応えのある内容となっています。
関連情報
『Railway Story』は、鉄道の魅力を様々な角度から捉え、視聴者を魅了し続ける鉄道紀行番組です。
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