Re:animation

Re:animation（リ・アニメーション）について

Re:animationは、株式会社リアニメーションが主催した、アニメやゲームに関連する音楽を楽しむDJイベントです。特にアニメソングだけでなく、テクノやハウスなどのダンスミュージックも取り入れられており、多様な音楽を楽しむことができる場として位置づけられています。このイベントは、愛好者により創られ、参加者の声を反映した形で進化してきました。

イベントの起源

Re:animationのルーツは2005年にさかのぼります。当初、人気アニメ『交響詩篇エウレカセブン』や『コードギアス 反逆のルルーシュ』のファンによるオフ会から始まりました。このオフ会では、DVD上映やカラオケを通じて交流が深まり、その後音楽イベント「GEKKO NIGHT」として設営されました。この初回イベントは、テクノやハウス音楽を取り入れた楽曲を楽しむ場となり、2006年から5年間開催されました。

参加者が増えるにつれ、「野外で行いたい」という要望が出始めました。その結果、2010年には新宿コマ劇場前で初の野外DJイベントが実施され、Ustreamで生放送されることで8000以上の視聴者を記録。これにより、イベントは国内だけでなく海外にも多くのファンが繋がるきっかけとなりました。

イベントの移転と進化

その後、会場の再開発に伴い、2013年から2015年には中野駅前に移転して開催されるようになりました。続いて2016年には新宿歌舞伎町、2017年にはお台場海浜公園と、都心各地で続けられました。しかし、2020年の東京オリンピックに関連して、都内でのイベント開催が難しくなる中、2018年に行われた第12回は、山梨県上野原市の桂川河川敷にて開催されることになりました。

この新たな開催では、入場無料のスタイルがとられ、クラウドファンディングを利用して資金を調達。出資者には優先入場券や特別観賞エリアの提供がされるなど、運営側と参加者の距離感を縮める工夫が行われました。また、人気アーティストの起用によりメジャーなコンテンツとの親和性も深められました。

地域連携と企業の変遷

このイベントは、地元の行政や団体と連携しながら成長を重ね、地域密着型のイベントとしての特異性を持っていました。株式会社リアニメーションは2017年に法人化され、商号を変更。在籍時一時的に株式会社SKIYAKIの子会社となりましたが、2019年に資本関係を解消し、再び独立した運営を行っていました。2019年には本社も中野区から世田谷区へ移転しました。

しかし、2020年には新型コロナウイルスの影響で多くのイベントが中止となり、事業環境が厳しくなりました。Rumorも広がり、公式Twitterにて2020年5月29日に破産の可能性を認めることになり、最終的には2020年10月28日に東京地方裁判所による破産手続開始が決定されました。それによって、Re:animation自体もその幕を下ろす運命をたどりました。株式会社リアニメーションは最終的に2021年4月19日に法人格を消滅させました。

このようにRe:animationはアニメファンたちが集い、地域との結びつきを持ちながら数年にわたり、多くの思い出が詰まったイベントとして存在していましたが、その幕を閉じることになりました。

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