Ready or not

FEEL SO BADの記念すべきデビューシングル『Ready or not』は、彼らの音楽キャリアの出発点を飾る重要な作品です。1993年にリリースされたこのシングルは、当時男女2人組ユニットであった彼らの音楽性が凝縮されています。

表題曲である「Ready or not」は、テレビ朝日系の人気番組「Jリーグ A GO GO!」のテーマ曲として起用され、幅広い層に彼らの名前を広めるきっかけとなりました。疾走感あふれるメロディと、川島だりあによる力強い歌詞が、番組の熱い雰囲気を盛り上げ、多くの視聴者の記憶に残っています。

この楽曲のプロデュースは、日本のロックバンドEARTHSHAKERの西田昌史が担当しました。彼のサウンドプロデュースによって、FEEL SO BADの持ち味であるキャッチーなメロディと、エネルギッシュなバンドサウンドが最大限に引き出されています。西田昌史の的確なアドバイスと、FEEL SO BADのメンバーの才能が融合し、完成度の高い作品に仕上がりました。

カップリング曲として収録されている「Over the top」は、「報道多チャンネル」のエンディングテーマとして使用されました。表題曲とは異なり、ミディアムテンポで展開されるこの楽曲は、川島だりあの作詞による、内省的で深みのある歌詞が特徴です。聴く者の心に静かに響き、余韻を残すナンバーとなっています。

両楽曲の作詞は川島だりあ、作曲はFEEL SO BAD、編曲は倉田冬樹が担当しています。川島だりあの手による歌詞は、FEEL SO BADの楽曲の世界観をより深く表現しており、倉田冬樹のアレンジは、楽曲に洗練された印象を与えています。

『Ready or not』は、FEEL SO BADの初期の代表作であると同時に、90年代の音楽シーンを彩った名曲の一つとして、今もなお多くのファンに愛され続けています。このシングルをきっかけに、彼らはその後も数々のヒット曲を生み出し、日本の音楽シーンに確固たる地位を築きました。

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