Reborn〜生まれたてのさだまさし〜

『Reborn〜生まれたてのさだまさし〜』

さだまさしの41作目のオリジナルアルバム『Reborn〜生まれたてのさだまさし〜』は、2018年7月4日にリリースされました。この作品は、さだがデビュー45周年を迎えるにあたって発表され、ビクターエンタテインメントと業務提携後、初めてのアルバムとなります。

アルバムの背景

本作は、さだまさしのキャリアにおける節目を意味する重要なリリースとなります。「生まれたての」というタイトルは、NHKの番組『今夜も生でさだまさし』中に寄せられたハガキをもとに名付けられました。このハガキでは、小学生たちの間でファミリーマートの入店音に歌詞を加える遊びが流行していることが紹介され、その一例として「生まれたてのさだまさし」というフレーズが挙げられています。このユニークな発端が、アルバムのタイトルに影響を与えたのです。

参加アーティストと制作

本アルバムには、ナオト・インティライミとレキシの池田貴史がゲストとして参加しています。特にコラボレーションによる楽曲は、新しい音楽性が求められたとのことです。全ての楽曲の作詞・作曲はさだまさしが手がけ、プロデュースと編曲は渡辺俊幸が行っています。

収録曲について

それぞれの楽曲には独自のバックストーリーがあり、特に「大盛況 〜生まれたてのさだまさし〜」は、ナオト・インティライミとのコラボレーションによって生成された曲です。このトラックはファミリーマートの入店音でスタートし、制作にあたってはパナソニックや作曲者の許可を得ています。

「パスワード シンドローム」は同じくナオト・インティライミとの共同作業で、記憶喪失的な心情を表現した歌詞が印象的です。この曲は特にクラブで使われることを意識したアレンジが施され、さだの楽曲の中で初めてオートチューンが利用されています。彼自身はこの曲に対するファンの反応について驚きを感じているようです。

他の曲「Reborn 〜嘘つき〜」や「まぼろし」、「きみのとなりに」、そして「黄金律」などもさだの深い詩的表現が光っています。また、「桜ひとり」では、人間関係の複雑さや痛みを歌うとともに、さだ自身が長年の活動の中で感じた葛藤を反映しています。彼はこの曲が持つ意味についても詳しく語っています。

加えて「へたっぴ」や「おんまつり」は、春日若宮おん祭などの文化的背景を元にした楽曲で、地域の伝統を色濃く映し出しています。「都会暮らしの小さな恋に与える狂詩曲（ラプソディ）」では、クラシック曲の要素を取り入れ、聴く者に新鮮な感覚をもたらします。

まとめ

『Reborn〜生まれたてのさだまさし〜』は、さだの音楽キャリアにおける新たな挑戦を示す作品であり、後世に語り継がれるべきアルバムです。歌詞やアレンジに込められた多彩なメッセージが、リスナーの心に響くことでしょう。

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