Rojam Entertainment

Rojam Entertainmentについて

Rojam Entertainment（ロジャム エンタテインメント）は、音楽プロデューサー小室哲哉によって設立された、アジアを中心に活動するインディーズレーベルです。この企業は音楽制作に加え、芸能プロダクションやプロデュース集団としての役割も果たしています。小室は自らの経験を生かし、アジア市場におけるアーティストのプロモーションを重視した活動を展開しています。

社名の由来

社名「Rojam」は「MAJOR」を逆さに読んだもので、これは、すべてのメジャーレーベルも最初はアマチュアであるという小室の理念を示しています。この命名は、アマチュア精神を基盤に、プロとしての技術と品質を追求する姿勢を示しています。

プロデューサーチームの活動

Rojamのプロデューサーチームは、約50人の所属プロデューサーの中で楽曲制作やボーカルディレクションを行いますが、小室自身は主にアジア各国のDJから送られるボーカルトラックやリミックス音源の選定に関与し、他のアーティストへの直接的な関与は避けています。このように、小室は常に一歩引いた立場でアーティストのプロモーションを支援しています。

経歴

Rojam Entertainmentは1998年1月に設立され、当初はソニー・ミュージックレコーズの内部レーベルでした。設立当初から小室、KEIKO、マーク・パンサーが株主として関与し、ジャン・ミッシェル・ジャールが経営的なアドバイザーを務めていました。同年7月には「ROJAM DISCO」という新たな部門を立ち上げ、音楽活動の幅を広げていきました。

2000年代には、「ROJAM.COM」というオーディションサイトを開設し、インターネットを活用したプロモーション・オーディションの新たな形を導入しました。2001年には香港証券取引所GEM市場に上場し、急成長を遂げました。

2004年には、業務の焦点を制作会社としての方向にシフトし、全ての株式を売却。以降も小室は専属ではないもののプロデューサー契約を結び、レコーディングスタジオとして利用を続けました。

しかし、2008年にROJAM DISCOが営業停止となり、2009年には吉本興業の保有株式の一部が売却されるなど、企業の方向性は次第に変わっていきました。2011年には社名を「寰亞傳媒集團有限公司」に変更し、2023年には株式非公開化によって上場を廃止しました。

参加作品

Rojamは数々の音楽作品に制作参加しており、例えば、華原朋美の「nine cubes」、安室奈美恵の「GENIUS 2000」、globeの「Relation」など、多数のアーティストとタッグを組んでいます。特に、プロダクションスーパーバイザーとしての役割が多く、アーティストの楽曲の質を高めるために尽力しています。

系列会社とスタジオ

Rojamは、いくつかの系列会社を持っています。Rojam USAでは原盤制作が行われ、ROJAM Pictures,inc.では映像制作が手がけられています。また、ROJAM Studiosは、音楽制作のための独自スタジオとして知られています。これにより、小室はより良い音楽環境を整えるためのインフラを構築しました。

かつてのアーティスト

これまでRojamには多くのアーティストが所属しており、TM NETWORK|TM_NETWORKやglobeの他、安室奈美恵、華原朋美、鈴木あみなど、数々の人気アーティストがその名を連ねています。彼らの楽曲制作の背後には、Rojamの専門的なプロデューサーチームの存在が大きく関与しています。

すべての活動において、Rojamはアジア市場を視野に入れた戦略的な取り組みを継続しており、音楽界での影響力を波及させています。

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