Role&Roll

『Role&Roll』について

『Role&Roll』は、新紀元社から発行されているテーブルトークRPG（TRPG）専門のゲーム雑誌です。この雑誌は2003年6月に創刊され、初めは隔月刊として発行されていましたが、第7号からは月刊化され、225号からまた隔月刊に戻りました。編集作業はアークライトが担っています。

創刊の背景

TRPGは1990年代前半には多くの出版社から雑誌が発行されていましたが、その後「TRPG冬の時代」と呼ばれる厳しい時期に突入しました。この時期には、TRPGの出版点数が減少するとともに、多くの雑誌が休刊となりました。21世紀に入ると出版点数は持ち直しましたが、TRPG雑誌の多くは特定のゲームメーカーの会報に変わり、一般書店で手に入る情報源が欠けていました。このような状況を受け、『Role&Roll』は「一般書店で購入できるTRPGの総合情報誌」として新たに生まれたのです。雑誌の表紙イラストは創刊号から緒方剛志が担当し、毎号異なるテーマに基づいた作品を描いています。

主なコンテンツ

新作情報

『Role&Roll』では様々なメーカーの新作情報を幅広く取り扱っています。これにより、最新のTRPGタイトルを探している読者にとって、非常に有用な情報源となっています。

ゲームサポート

毎号、最近のTRPG作品の中から選ばれたタイトルについての詳細な紹介記事やサポート記事が掲載されます。特に、他の雑誌でサポート記事が載っていないゲームに関しては優先的に取り上げられる傾向があります。これにより、読者は特定のゲームに対する理解を深めることができます。

リプレイ

『Role&Roll』の特徴の一つは、リプレイ記事の豊富さです。多くのTRPGタイトルに対するリプレイが毎号いくつも掲載され、これらのリプレイは多くが単行本化されませんが、読者にとってはゲームを楽しむ一つの手段となっています。

ボードゲーム関係

この雑誌はTRPGだけでなく、ボードゲームやカード[[ゲーム]]にも力を入れています。「ボードゲームジャンクション」や「ボードゲームリプレイ」など、ボードゲームに関するさまざまな特集記事が用意されており、ゲームデザイナーの視点からの提案も見られます。

コラム

業界の重鎮である安田均や鈴木銀一郎によるコラムも充実しており、これらは単行本としてまとめられることもあります。多くの業界人が寄稿しており、読者にとっては貴重な情報源となっています。

ゲームレビューコミック

緑一色によるゲームプレイレポートコミック「スピタのコピタの！」は創刊号から続いており、TRPGと並行しての漫画の楽しみが提供されています。

姉妹誌『Lead&Read』

2008年には、姉妹誌として『Role&Roll Extra Lead&Read』が創刊されました。本誌と同じB5判型ですが、リプレイやコミックに特化した内容となっています。

まとめ

『Role&Roll』は、その多彩なコンテンツと深いTRPGへの愛着から、今後もTRPGファンにとって欠かせない存在であり続けることでしょう。

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