Rose Color

『Rose Color』（ロゼ・カラー）は、1989年11月29日にリリースされた日本のロックバンドGLAYの初のデモテープです。このデモテープは、彼らの音楽キャリアの重要なステップであり、後の成功へとつながる基盤を築くものでした。

このデモテープには、特にファンの間での評価が高い楽曲群が収録されています。初めて販売されたこのデモテープには、特別なアイテムとして手作りの歌詞カードが付いており、初回に販売された30本にのみ付属していました。そのため、コレクターにとって価値ある品となり、音楽の楽しさだけでなく視覚的な楽しみも提供しました。その中の一本は、メンバーのTAKUROのおばあちゃんの元に届けられたとされています。

デモテープのタイトルは「Rose Color」となっており、英語では「ローズ・カラー」とも読まれますが、正しい読み方は「ロゼ・カラー」です。また、TAKUROによると、このデモテープは約300本が販売され、彼らの音楽への初期の反応を示す貴重な記録となっています。

収録曲は、様々なジャンルのエッセンスを取り入れたものが多く、特にファンには親しまれている楽曲が含まれています。収録曲には「Ce Cest La Cest La」、「Dear joker」、「Innocent-Lair-Toy」、「ONE AND ONLY」、そしてタイトル曲「Rose color」などがあります。中でも「ONE AND ONLY」は、彼らの前作『Inside of emotionalism』にも収録されていた曲の再録バージョンであり、同じ曲でも異なるアプローチで新しい息吹が吹き込まれています。

また、トラック「Rhapsody」は1996年にリリースされたアルバム『BELOVED』に収録されている「RHAPSODY」と同名ですが、全く異なる楽曲となっています。このような多様なアプローチは、GLAYが持つ幅広い音楽的な魅力を示しています。

このデモテープ『Rose Color』は、GLAYの初期の作品としての位置付けだけでなく、その後の活動における重要な基盤となり、その影響は今日まで続いています。彼らの音楽に触れる入り口となる一枚であり、ファンにとっては特別な意味を持つ作品です。デモテープには、音楽シーンの変遷を感じさせる要素も含まれており、GLAYが如何にして多くのリスナーを魅了し続けているのかを垣間見ることができる貴重な資料ともいえます。

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