Sケン

Sケン（エスケン）

概要

Sケン（エスケン）は、地面に描かれたS字型の陣地を使って、2チームが対戦する子供の遊びです。全国各地で親しまれており、地域差によるローカルルールも数多く存在します。正確な発祥時期や地域は不明ですが、古くから伝わる遊びと言えるでしょう。書籍によっては「S字合戦」という名称で紹介されていることもあります。

遊び方

10～20人程度の参加者で、2チームに分かれて対戦します。まず、地面に大きなS字型の陣地を2つ描きます。各チームは自分の陣地に入り、合図と同時に攻撃を開始します。

S字の切れ目から相手陣地へ攻め込みますが、陣地外や安全地帯以外では片足跳び（ケンケン）で移動するルールです。両足をつけてしまったり、転倒したりすると「死亡」となり、ゲームから脱落します。この「S字陣地」と「ケンケン」という特徴が、ゲーム名の由来となっています。

相手陣地のラインを超えたり、押し出されたり、引きずり込まれたりしても「死亡」となります。どちらかのチームが全滅するか、宝物を設定している場合は相手チームに奪われた時点でゲーム終了です。

ルールバリエーション

Sケンのルールは地域やグループによって様々です。代表的なバリエーションを以下に示します。

安全地帯（島）の設定: 陣地外に、両足をつけてもよい安全地帯を設ける場合があります。
通路Sケン（ひまわり）: S字を二重にして通路を作り、相手陣地の外周を回ることで攻撃を受けるリスクを高めたバリエーションです。
宝物の有無: 宝物を設けない場合もあり、その場合は相手チームの全滅で決着がつきます。
死亡後の復活: 「死亡」した後、自チームの陣地から再びゲームに参加できるルールもあります。この場合、勝敗は宝物奪取で決まります。
* 捕虜制度: 「死亡」したプレイヤーは敵チームの捕虜となり、相手陣地内で待機するルールもあります。捕虜は、他の味方に触れられることで復活します。このルールでは、宝物は設定されません。

類似の遊び

Sケンは、陣取り合戦という遊びのカテゴリーに属します。他の陣取りゲームや、ルールや戦略に類似点が見られる遊びとして、「水雷艦長」や「イカゲーム」などが挙げられます。

まとめ

Sケンは、シンプルなルールながら、ローカルルールやバリエーションによって様々な展開が生まれる奥深いゲームです。参加者の人数や年齢、場所によってルールを調整することで、幅広い年齢層が楽しめる遊びと言えるでしょう。片足跳びによる運動性と、戦略性、そして仲間との連携を必要とするSケンは、子供たちの遊びを通して、体力や社会性を育む上で重要な役割を果たしていると言えるでしょう。

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