S.I.C.

S.I.C.（Super Imaginative Chogokin）シリーズ

S.I.C.は、バンダイ SPIRITSが販売している人気フィギュアシリーズです。このシリーズの魅力は、特撮作品に登場するキャラクターを、原型師が独自の解釈を加えて立体化している点にあります。著名な原型師である竹谷隆之や安藤賢司が手掛け、石ノ森章太郎原作の東映特撮キャラクターたちが新たな形で再現されています。

概要

S.I.C.の「Chogokin」という名称は、既に高い人気を誇っていた『超合金魂』シリーズに関連しており、特に高いターゲット層を意識した商品であることを意味しています。最初は固定ポーズのスタチュー型フィギュアとしてスタートしたものの、VOL.11「サイドマシーン＆キカイダー」からは、関節が可動するアクションフィギュアスタイルに進化しました。さらに、VOL.6「イナズマン」から導入された「外装換装によるフォームチェンジ」機能も、このシリーズの目玉の一つと言えます。

一部の商品は限定生産となっており、流通が少ないため、専門店やネットオークションで高値で取引されることがあります。また、再販される場合でもパッケージの色合いなどに違いが生じることがあり、コレクター心をくすぐる要素が多くあります。

商品の歴史

1995年にアクションフィギュアが流行し、特にマクファーレントイズの『スポーン』やバンダイの『超合金魂』などが注目を集めました。その中で、バンダイは新たなハイターゲット向け商品の開発を進めることにし、「竹谷のような著名な原型師が日本のキャラクターをアクションフィギュア化する」というコンセプトが導入されました。そして、このコンセプトのもと、最初の商品として『人造人間キカイダー』が登場しました。

1997年には石ノ森が『キカイダー00』と『ロボコン』の新作企画を持ち込み、これが前述のバンダイの企画と結びつき、ジオラマストーリー『KIKAIDER 00』が実現しました。この企画は石ノ森の晩年にあたるものであり、VOL.1「キカイダー」とVOL.2「ビジンダー」の原型は直接彼の監修を受けた製品です。

1998年、東京おもちゃショーでは試作品が大きな話題を呼び、同年12月にVOL.1「キカイダー」が商品化されます。これに伴い、雑誌『月刊ホビージャパン』1999年1月号からは『KIKAIDER 00』の連載もスタート。平成仮面ライダーシリーズやTVアニメ『人造人間キカイダー THE ANIMATION』の影響を受けて人気が上昇し、シリーズは次第に仮面ライダー関連の商品へと移行していくことになります。

商品ラインナップ

• - S.I.C. SUPERIOR IMAGINATIVE COLOSSEUM

2019年から始まったシリーズで、各製品には担当原型師の名前が印刷された専用ディスプレイスタンドが付属します。ファンの投票によって商品開発が進められる特徴があります。

• - S.I.C. CLASSIC

2007年に開始されたシリーズで、過去の作品の再展開商品として新たなパッケージやブックレットが付属するなど、仕様に変更が加えられています。

• - S.I.C. LIMITED

セミリミテッド商品で、初回限定生産品などが含まれます。この種の商品は、特にコレクターアイテムとして人気があります。

まとめ

S.I.C.シリーズは、その魅力的なデザインと高い完成度で多くのファンに愛されています。特にフィギュアの可動性やバリエーションの豊富さが評価され、コレクターにとっては非常に価値のあるアイテムとなっています。これからも新たな商品展開に注目が集まることでしょう。

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