SABRINA

アルバム『SABRINA』の魅力

『SABRINA』は、1986年7月16日にリリースされた杉真理の8枚目のアルバムで、当時の音楽シーンに新たな風を吹き込む作品となりました。今回のアルバムは、これまでの杉真理の作品と異なり、LP盤とCDが同時に発売されたことでも話題を呼びました。

このアルバムには、松尾清憲が初めてコーラスに参加し、加えてEPOやMANNA、Hi-Fi SETといった豪華なアーティストたちも名を連ねています。特に、レコードデビューしたばかりの楠瀬誠志郎が参加したことも注目されました。

収録曲の多彩なラインナップ

アルバムは、Side-AおよびSide-Bに分けられた12曲から成り立っています。各楽曲は杉真理自らの作詞・作曲によって構成され、彼の音楽的な幅広さを感じさせます。

Side-A

1. Japanese boy
杉真理が作詞・作曲・編曲を手掛けたこの曲は、松尾清憲のコーラスが印象的です。ドラムは清水淳、ベースには藤田哲也が参加しています。

2. ほこりだらけのSummer place
この曲は、杉真理とDIAMONDSの共作による編曲が施され、ブラス部分も大谷和夫によって手掛けられています。

3. Rambling bird
シンプルで心地よいメロディーが魅力的な一曲で、各楽器のアレンジも見事に調和しています。

4. 恋する0.1
アコースティックギターを基にした柔らかな響きの楽曲で、ドラマティックな展開が特徴的です。

5. Starship
Hi-Fi SETへの提供曲のセルフカバーであり、再解釈されたアレンジが新鮮です。

6. Second chance
心に残るリフレインの印象深いバラードです。

Side-B

1. Home townに帰りたい
ふるさとを思い起こさせるようなノスタルジックなメロディが特徴です。

2. Weekend lover
ゲストボーカルとしてMannaやHi-Fi SETの大川茂が参加し、賑やかな雰囲気が漂います。

3. Lady numbers
しっとりとしたバラードで、杉真理の情感豊かな歌声が際立ちます。

4. サブリナ、きみのことさ
この楽曲にはEPOや山本潤子がコーラスとして参加し、スウィートなハーモニーが響き渡ります。

5. My idol
杉真理のアイドルに対する思いを歌った感動的なバラードです。

30周年の特別再発

2007年7月には、杉真理デビュー30周年を記念して、アルバムが紙ジャケット仕様で再発されました。この再発盤は全曲が24bitデジタルリマスターされ、新たにいくつかのボーナストラックも追加収録されました。

特に注目すべきは、アルバムに収録されたシングル「最後のメリー・クリスマス」の新バージョンや、ライブ音源などです。また、いくつかはリハーサルバージョンとして記録されており、当時の演奏の雰囲気を感じることができます。

『SABRINA』は、杉真理の音楽的キャリアの中でも特に重要な作品と位置づけられ、多くのファンに支持され続けています。さまざまなアーティストとのコラボレーションや、楽曲ごとの工夫が詰まったこの一枚を通じて、杉真理の音楽世界の深さを再発見することができるでしょう。

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