SAKURA (雑誌)

SAKURA：ママとキッズのためのスタイリッシュなライフスタイルマガジン

2006年から2015年まで小学館より発行されていた『SAKURA』は、20代後半から40代のママをターゲットにした季刊の女性向けファッション誌でした。2015年冬号をもって休刊しています。毎年2月、5月、8月、11月の28日に発売され、ハッピーファミリーのためのママ＆キッズファッション誌として、多くの読者から支持を集めていました。

ターゲット層と誌面の特徴

『SAKURA』は、子持ちの女性、特に育児や家事に忙しいながらも、自分らしいおしゃれを楽しみたいと願うママたちに向けて発信していました。誌面では、赤ちゃんから10歳くらいまでの子供を連れたママモデルたちが、普段着からレジャーシーンまで幅広い着こなしを提案。幼稚園の送迎から、子供との外出、そして通勤にも対応できる実用的なファッションコーディネートが多数掲載されていました。

掲載アイテムの価格帯も幅広く、高級ブランドからユニクロやGU、ZARAといったファストファッションまで取り入れており、読者の経済状況に合わせた提案が魅力でした。 凝ったキャラ弁やインテリアなどの特集記事も多く、忙しいママたちにとって役立つ情報が満載でした。ビジネスや経済に関する記事は少ないため、キャリアウーマンというよりは、専業主婦やパート主婦といった読者層を強く意識していることが伺えます。

『CanCam』や『AneCan』の姉妹誌という位置付けではありましたが、掲載されるファッションは、モテ系コンサバとは異なる、カジュアルでマニッシュなスタイルが中心でした。元『AneCan』モデルの起用も見られましたが、母親になった女性に向けた誌面構成となっていました。そのため、出産を機に『CanCam』や『AneCan』から『SAKURA』へと移行する読者もいれば、プチプラやカジュアルファッションを好む新しい読者層も取り込んでいたと言えるでしょう。

モデルとタレント

『SAKURA』には、30代から40代までの幅広い年齢層のママモデルたちが多数登場しました。 全員が子育て経験を持つベテランモデルであり、読者にとって身近で共感しやすい存在だったと言えるでしょう。主なモデルには、中林美和さん、鈴木サチさん、真木明子さん、金子絵里さん、彩友美さん、道端カレンさん、AYUMIさん、和香さん、Mieさん、畑田亜希さん、橋本優子さん、MALIAさん、YUUKIさん、松田千奈さんらが名を連ねています。

さらに、MEGUMIさん、MINMIさん、hitomiさん、東原亜希さん、畑野ひろ子さんといった人気タレントも登場し、誌面に華を添えていました。これらのモデルやタレントは、読者にとって憧れの存在でありながら、親近感も持てる存在として、誌面の信頼性向上に貢献したと考えられます。

ライバル誌と電子書籍

『SAKURA』のライバル誌としては『VERY』などが挙げられますが、季刊誌という形態のため、明確な競合誌は特には存在しませんでした。

デジタル展開においては、Google Playで専用の電子書籍アプリが配信され、また、様々な電子書籍配信サイトでも販売されており、1冊500円で購入することが可能でした。この電子書籍化によって、いつでもどこでも『SAKURA』の世界観を楽しむことができました。

まとめ

『SAKURA』は、子育てとファッション、そして自分らしいライフスタイルを両立したいと願うママたちのための、実用的でスタイリッシュな情報を提供する雑誌でした。ママモデルや読者モデル、そして人気タレントの起用、幅広い価格帯のブランド紹介、そしてデジタル展開など、様々な工夫が凝らされた雑誌だったと言えるでしょう。休刊は残念ですが、その存在は多くのママたちに、ファッションやライフスタイルのヒントを与え続けました。

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