SALAAR/サラール

映画『SALAAR/サラール』について

『SALAAR/サラール』（Salaar: Part 1 – Ceasefire）は、2023年に公開されたインドのテルグ語によるアクションスリラー映画です。プラシャーント・ニールが監督・脚本を務め、プラバース、シュルティ・ハーサン、ジャガパティ・バーブなど多数の俳優が出演しています。この映画は、架空の都市国家カンサールを舞台に、支配者の地位を巡る権力闘争と、主人公デーヴァと親友ヴァラダの友情を中心に描かれています。

映画は、プラシャーント・ニールのデビュー作『Ugramm』からの影響を受けており、物語は二部作として構想されています。撮影は、2021年から2023年にかけて、インドのテランガーナ州、イタリア、ブダペストで行われました。公開日は2023年12月22日であり、さまざまな要素が高く評価されています。

ストーリー

物語は1985年から始まり、カンサールの元首ラージャ・マンナルの息子ヴァラダが異母兄ルドラに名誉と権力の象徴を奪われるところから展開します。この窮地を救ったのは親友のデーヴァであり、その後、デーヴァの母が抗争に巻き込まれる悲劇が待ち受けます。ヴァラダは父の与えた領地を差し出す代わりに、デーヴァとその母親を助けてカンサールから脱出させます。別れ際、デーヴァは必ずヴァラダの呼びかけに応じると約束します。

時代は跳躍し2017年、アメリカで生活する実業家の娘アディヤがカンサールの関係者に誘拐されそうになり、彼女を救ったビラールと共にアッサム州にかくまわれます。ここで再びデーヴァの母と出会い、彼女から学校で働く教師となりますが、再び危機が訪れます。

そして，1127年のカンサール建国の歴史が語られる中、さまざまな権力闘争が繰り広げられ、物語がより複雑に展開。1970年代から2010年代にかけて、ヴァラダとデーヴァの運命的な再会、抗争、そして友情が深まる様子が描かれます。

主なキャスト

映画『SALAAR/サラール』には、プラバースがデーヴァを、シュルティ・ハーサンがヒロインのアディヤを演じ、高評価を得ています。また、ジャガパティ・バーブやプリトヴィラージ・スクマーランをはじめとした実力派俳優が勢ぞろいし、キャストの演技も評価されています。

製作と公開

映画は、プラバースが監督のプラシャーント・ニールに次回作を依頼したことで製作が始まりました。2021年1月には撮影がスタートし、様々な技術が駆使され、特にアクションシーンにおいては新たな試みがなされています。映画は、公開初日にインド国内で9億5000万ルピーという驚異的な興行収入を記録し、最終的には70億ルピーに達しました。これはテルグ語映画の年間興行成績で第1位を獲得するなど、商業的にも大成功を収めました。

批評と評価

公開後、批評家からは演出、ストーリー展開、キャラクターの描写、アクションシーンなどが好評を得ています。しかし、一部からは前半のテンポや過去作品との類似性に対する批判もありました。多くの映画レビューサイトでも高い評価を得ており、大衆にも支持されています。

続編の予定

『SALAAR/サラール』は二部作の第一部であり、続編の制作も発表されています。その公開は2025年の予定となっており、多くのファンが待ち望んでいることでしょう。

この映画は、友情や権力に関するテーマが複雑に絡み合った作品であり、インド映画界に新たな風を吹き込むこととなりました。

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