SANISAI

SANISAI（サニサイ）

SANISAIは、日本の音楽シーンにおいて、個性豊かなコーラスワークを特徴とするポップユニットです。活動の始まりは、大学で出会った山田和嘉子と村井伸吾、そして和嘉子の弟である山田隆平の3人でした。それぞれが持つ異なる声質が重なり合った時に生まれる独特な響きに可能性を感じたことが、ユニット結成のきっかけとなりました。当初は「Sunny Side Up（サニーサイドアップ）」という名称で活動していましたが、2005年5月末をもって現在の「SANISAI」へと改名しています。

メンバー構成と変遷

グループの中心を担ってきたのは、リーダーとしてピアノとボーカルを担当する村井伸吾、ボーカル、コーラス、パーカッションを担当する山田和嘉子、そしてギターとコーラスを担当する山田隆平の3名です。彼らの声と演奏がSANISAIのサウンドの基盤となっています。特に、男女混声のコーラスワークは彼らの音楽性を象徴する要素です。

SANISAIのサウンドにとって、長きにわたり重要な役割を果たしてきた人物に有賀啓雄がいます。彼は2007年10月のメジャーデビュー時からグループのサウンドプロデュースを手がけてきました。その関わりは深く、2020年には正式メンバーとしてベースとコーラスを担当することになりました。しかしながら、有賀啓雄は2023年に他界しており、これはグループにとって大きな出来事となりました。

作品歴

SANISAIはインディーズ、メジャー双方で様々な作品をリリースしています。

シングル

インディーズ時代には、「Sunny Side Up」名義で最初の5作のシングルを発表しました。代表的なインディーズシングルには、「京都慕情」（2002年）、「snow love song」（2002年）、「彼女の夏」（2003年）、「Snow Party」（2003年）、「ハツコイ」（2004年）、「向日葵」（2005年、SANISAI名義）、「アネモネ」（2006年）などがあります。

メジャーデビューシングルは、2007年10月11日にリリースされた「Live to Sing」です。

アルバム

アルバム作品としては、「GREETINGS」（2006年）、「三感四音」（2008年）といったスタジオアルバムに加え、10周年を記念したライブアルバム「十年十色 (10th Anniversary LIVE ALBUM)」（2009年）、そして「DANRAN」（2011年）などを発表しています。

映像作品・限定配布音源

映像作品としては、2006年に限定生産されたDVD「SANISAI Live in Harmony」があります。また、イベント配布やプロモーション用に制作された限定音源も複数存在し、例えば2005年のクリスマスに無料配布された「every time,many times」や、近鉄京都店PLATZ閉店記念として抽選で配布された「シアワセノアシアト」（2007年）、イニシア塚口入会キャンペーンのプレゼントであった「もこすくるん」（2007年）などが挙げられます。これらの作品は、彼らの活動の一側面を示す貴重なものです。

メディア出演など

音楽活動以外にも、SANISAIはメディアに積極的に出演しています。特に、ラジオ番組での活動は顕著で、α-STATIONの「Be in Harmony」は長期にわたりレギュラー番組として放送されました。過去にはKBS京都の「森脇健児のサタデーミーティング」にも出演経験があります。また、CMソングへの起用もあり、象印ステンレスボトルの「マイボトルのうた」SANISAI編などが知られています。

関連人物

交流のある人物として、タレントの森脇健児やフリーアナウンサーの井上麻子らの名前が挙げられます。

SANISAIはその独特のハーモニーと、メンバーそれぞれの声が織りなす温かみのあるサウンドで、多くのリスナーを魅了してきました。活動の変遷を経ながらも、彼らの音楽はファンに届けられ続けています。

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