SAPIX

SAPIX（サピックス）とは

SAPIXは、SAPIX・代々木ゼミナールグループを構成する主要な学習塾の一つです。主に中学受験、高校受験、そして難関大学受験を志す生徒を対象とした質の高い教育プログラムを提供しています。

運営体制と歴史的変遷

SAPIXの運営体制は、いくつかの段階を経て現在の形に至っています。

かつて、SAPIXの事業は小学部と中学部・高校部で異なる会社によって運営されていました。小学部については株式会社ジーニアスエデュケーションが、中学部および高校部については株式会社サピエンス研究所がそれぞれ担当していました。これらの運営会社は、2009年から2010年にかけて、学校法人高宮学園（代々木ゼミナールを運営）の傘下にある株式会社日本入試センターによって買収され、代々木ゼミナールグループに加わることとなりました。このグループ入りに伴い、組織全体の名称は「SAPIX・代々木ゼミナールグループ（SAPIX YOZEMI GROUP）」へと変更されました。

その後、2011年10月には、株式会社ジーニアスエデュケーションが株式会社サピエンス研究所を吸収合併しました。これにより、SAPIXの全事業（小学部、中学部、高校部）の運営は、株式会社ジーニアスエデュケーションに一本化されました。

Y-SAPIXの展開

代々木ゼミナールグループへの参画は、特に大学受験部門において新たな展開をもたらしました。2010年9月には、代々木ゼミナールとの共同事業として、東京に東大現役合格を目指すための専門塾「Y-SAPIX東大館」が開設されました。

さらに、2011年3月には「Y-SAPIX医学館」と「Y-SAPIX京大館」が設立されるなど、難関大学の学部別・大学別の専門的な指導体制が拡充されました。また、それまで「SAPIX高校部」および「SAPIX中学部」が行っていた中高一貫校生向けの指導部門である「R-SAPIX」も、この時期にそれぞれ「Y-SAPIX高校部」「Y-SAPIX中学部」と名称を改め、全国への展開が積極的に図られました。

2012年度からは、これらの大学受験・中高一貫部門は総称として「Y-SAPIX」という名称に統一されました。組織再編に伴い、医学館と京大館の専門的な情報提供を行う情報室（医学部情報室、京大情報室）は引き続き維持されたものの、校舎は東京校と梅田校に集約されました。また、コース名称も見直され、高校生向けのコースは「高校生コース」に、中高一貫校に通う中学生向けのコースは「中高一貫・中学生コース」へとそれぞれ改称されました。

現在の主な部門

現在のSAPIXは、主に以下の部門で構成されています。

SAPIX小学部: 中学受験を主な目標とする小学生を対象とした学習塾です。運営は株式会社ジーニアスエデュケーションが行っています。
SAPIX中学部: 高校受験を主な目標とする中学生を対象とした学習塾です。運営は株式会社ジーニアスエデュケーションが行っています。
Y-SAPIX: 難関大学への現役合格を目指す高校生、および中高一貫校に通う中学生を対象とした部門です。
高校生向けの「高校生コース」は株式会社日本入試センターが運営を担当しています。
中高一貫校に通う中学生向けの「中高一貫・中学生コース」は株式会社ジーニアスエデュケーションが運営しています。
一部の校舎では、これら両方のコースが設置されています。
* 代々木ゼミナールとも連携した指導が行われています。

SAPIXは、これらの部門を通じて、生徒の学力向上と志望校合格に向けた指導を展開しています。

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