SBCニュース
『SBCニュース』は、
長野県を拠点とするJNN系列の放送局、
信越放送(SBC)が提供するニュースタイトルのひとつです。具体的には、同局のテレビ放送における週末夕方のローカルニュース番組、そしてラジオ放送における自社制作の定時ニュース枠の名称として用いられています。
テレビ版の歴史と現状
信越放送は、
1952年3月25日に民放ラジオ局「信濃放送」として開局し、長きにわたり地域情報の発信を担ってきました。その歴史において、ニュースタイトルは長らく「
信毎ニュース」が主流でした。これは、
信越放送が
信濃毎日新聞と深い関係にあることに由来します。ただし、開局当初から
1975年3月30日までの期間は、全国ニュースの一部差し替えや、自社制作の全国ニュースにおいて『SBCニュース』のタイトルが使用されていました。
しかし、1970年代半ば以降、特に
1976年4月5日以降、夕方のローカルニュース枠は徐々に縮小されていきました。そして、
1988年頃には、テレビの夕方ニュース枠から一旦『
信毎ニュース』やそれに類するタイトルが姿を消すことになります。この間には『SBCニュース&スポーツ』として放送されていた時期もありました。
1993年4月には、日曜日に限って夕方のニュース枠が復活しますが、この時点ではまだ『
信毎ニュース』として放送されていました。一方、土曜日には別のニュース番組『SBCニュースワイド』が放送されており、日曜だけが『
信毎ニュース』という状況は、時代に合わないとの指摘が聞かれるようになりました。
こうした背景を踏まえ、
2000年4月の番組改編を機に、日曜夕方のニュースに『SBCニュース』のタイトルが採用されました。この改編では、前後番組である『
JNNニュースの森』と『
JNN報道特集』が30分繰り上げられたことも影響しています。
その後、
2006年9月1日には土曜日の『SBCニュースワイド』が終了します。これに伴い、それまで15分間に短縮されていた土曜日のニュース枠も吸収し、
2006年9月8日からは週末の夕方ローカルニュース番組全体が『SBCニュース』のタイトルに統一されました。これは、長年続いた『
信毎ニュース』のタイトルが、テレビの主要なニュース枠から完全に姿を消し、『SBCニュース』へと移行する大きな節目となりました。
現在の『SBCニュース』テレビ版の放送時間は、以下のようになっています。
土曜日: 17:15 - 17:30、17:50頃、18:30 - 18:36(いずれも『報道特集』に内包される形で放送)
日曜日: 17:49 - 17:54(『
Nスタ』に内包される形で放送)
単独の番組としてではなく、広域放送される全国ニュース番組に内包される形式で、
長野県内の最新ニュースや話題を伝えています。
SBCラジオの定時ニュース
信越放送のラジオ部門(SBCラジオ)における自社制作の定時ニュース枠も、『SBCニュース』のタイトルを冠しています。しかし、ラジオ放送ではテレビとは異なり、オープニングやエンディングで正式タイトルが明確にアナウンスされる機会は多くありません。通常は、時報明けのニュースであれば「〇時のニュース」、それ以外の時間帯であれば「この時間のニュース」といった通称で呼ばれるか、単に「ニュース」と紹介されることがほとんどです。
ラジオの『SBCニュース』で伝えられる内容は、全国のニュースと
長野県内のローカルニュースで構成されています。全国ニュースの項目は「
朝日新聞ニュース」として放送され、ローカルニュースに切り替わる際には画面や読み上げで「
信毎ニュース」であることが示されます。ここにも、
信濃毎日新聞との歴史的な関係性が垣間見えます。
このように、『SBCニュース』は
信越放送において、メディアや時間帯によって異なる形態で、
長野県の地域に根ざした情報発信を続けています。
関連事項
信毎ニュース
SBCニュース JNN
ラジオ局ローカルニュースタイトル一覧
Nスタ
報道特集
外部リンク
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