SBイノベンチャー

SBイノベンチャー株式会社は、ソフトバンク株式会社の完全子会社として、ソフトバンクグループにおける社内新規事業提案制度「ソフトバンクイノベンチャー」から生まれた事業を推進する企業です。

ソフトバンクイノベンチャー

ソフトバンクが2011年から実施しているこの制度は、社員からの新規事業提案を募り、革新的なアイデアを事業化することを目的としています。「イノベンチャー」という名称は、「イノベーション（innovation）」と「ベンチャー（venture）」を組み合わせた造語です。制度は当初年1回開催されていましたが、2015年度からは年2回開催されるようになりました。2017年11月までに6,100件もの応募があり、その中から13件が事業化され、うち4件が会社設立に至っています。

SBイノベンチャーの沿革

SBイノベンチャー株式会社は、2012年8月7日に設立されました。以下に主な沿革を記載します。

2012年
8月7日：会社設立
11月29日：ヤフーが画像投稿SNS「WONDER!」を公開（第1回提案）

2013年
2月21日：ヤフーが子供の成長記録共有サービス「kazoc」を公開（第1回提案）
4月12日：ヤフーが電子クーポン/チケット販売サービス「PassMarket」を開始（第1回提案）
6月14日：ソフトバンクBB（現ソフトバンク）がスマホサイト変換サービス「bMobilized SoftBank BB Edition」を提供
7月20日：ソフトバンクモバイル等により香川県小豆郡土庄町豊島で「超小型モビリティ」を活用した「ユビ電」の実証実験を開始（2014年3月まで）（第1回提案）
10月1日：ソフトバンクBBが「クラウドマーケティング」のウェブサイトをオープン（第2回提案）

2014年
6月30日：バリューコマースとソフトバンクモバイルがオンラインモール「得するモール」を提供開始（第2回提案）
7月18日：BBIXが国際間接続を可能にするインターネットエクスチェンジサービス「Smart IX サービス」を提供（第1回提案）
9月1日：SBイノベンチャー企業情報公開
9月30日：「WONDER!」サービス停止（第1回提案）
10月11日：奈良県高市郡明日香村で超小型モビリティレンタルサービス事業「MICHIMO」がプレオープン（第1回提案）
10月27日：ソフトバンクテクノロジー子会社「M-SOLUTIONS」が電子コミックアプリ「ハートコミックス」を提供開始（第3回提案）

2015年
2月9日：ヤフーとバンダイが「WONDER!」を子供向け無料学習サイト「WONDER!SCHOOL」としてリニューアル（第1回提案）
4月13日：ソフトバンクC&Sが「クラウドマーケティング」をリニューアルしプラットフォーム「Marketing Bank」を開始（第2回提案）
4月17日：「ユビ電」を用いた奈良県高市郡明日香村で「MICHIMO」が正式にサービス開始（第1回提案）
6月10日：SBイノベンチャーが配送サービス「Scatch!」を東京都港区、品川区、目黒区、渋谷区で提供開始（第3回提案）
9月8日：SBイノベンチャーがプライベートスポーツレッスンサービス「スマートコーチ」を提供開始（第4回提案）
10月1日：SBイノベンチャーが新会社「スマートコーチ」を設立（第4回提案）
10月14日：PSソリューションズが日立製作所と共同開発した農業IoTソリューション「e-kakashi」を販売開始（第1回提案）
12月1日：「ハートコミックス」をGYAO!が設立し、マンガ図書館Zを運営するJコミックテラスへ引き継ぎ（第3回提案）
12月24日：「e-kakashi」サービス提供開始

2016年
1月28日：「Scatch!」サービス拡充およびECサイトと連携するためのAPIを提供開始（第3回提案）
4月1日：自動運転技術を開発・運用するSBドライブ株式会社を設立（第5回提案）
11月1日：子会社株式会社hugmoを設立し、子育てクラウドサービス「hugnote」を提供開始
11月10日：子会社OpenStreet株式会社を設立し、シェアサイクリングサービス「HELLO CYCLING」を提供開始

2017年
5月24日：「Scatch!」を運営するMagicalMove株式会社を設立
10月3日：旅行プランを自動作成するアプリ「Planme（プランミー）」を提供開始

2018年
3月8日：ヤフー子会社Zコーポレーションが資本参加

2019年
3月25日：日本食輸出支援プラットフォーム「umamill（ウマミル）」の提供を開始
3月27日：セミナー・イベント主催者と会場のマッチングサービス「MICE Platform」の提供を開始

主な事業内容

SBイノベンチャーは、多岐にわたる分野で革新的なサービスを創出しています。以下に主な事業内容をまとめます。

モビリティサービス: 超小型モビリティのレンタルサービス「MICHIMO」やシェアサイクリングサービス「HELLO CYCLING」など、新しい移動手段を提供しています。
ITサービス: クラウドマーケティングプラットフォーム「Marketing Bank」、電子クーポン/チケット販売サービス「PassMarket」、子育てクラウドサービス「hugnote」など、様々なITサービスを展開しています。
コンテンツ: 電子コミックアプリ「ハートコミックス」や子供向け無料学習サイト「WONDER!SCHOOL」など、デジタルコンテンツの提供も行っています。
配送サービス: 24時間対応の配送サービス「Scatch!」を提供し、都市部での迅速な配送を支援しています。
スポーツ: プライベートスポーツレッスンサービス「スマートコーチ」を提供し、個人の運動能力向上をサポートしています。
農業: 農業IoTソリューション「e-kakashi」を開発・販売し、農業の効率化を支援しています。
その他: 日本食輸出支援プラットフォーム「umamill」やイベントマッチングサービス「MICE Platform」など、多様な分野で事業を展開しています。

関連企業

SBイノベンチャーの事業から生まれた関連企業も多数存在します。

SBドライブ株式会社：自動運転技術の開発・運用
OpenStreet株式会社：シェアサイクリングサービス「HELLO CYCLING」の提供
株式会社hugmo：子育てクラウドサービス「hugnote」の提供
マジカルムーブ株式会社：「Scatch!」の運営


SBイノベンチャーは、ソフトバンクグループのイノベーションを牽引する重要な役割を担っており、今後も新たな事業の創出が期待されます。

脚注・出典

SBイノベンチャー公式サイト
各サービスの公式サイト

関連項目

ソフトバンクグループ
ソフトバンク（親会社）
社内ベンチャー
ソフトバンクロボティクス
SBドライブ
OpenStreet株式会社
株式会社hugmo
マジカルムーブ株式会社
青野史寛

外部リンク

SBイノベンチャー
農業IoT「e-kakashi」
プラットフォーム型ポータルサイト「Marketing Bank」
EVレンタルサービス「MICHIMO」
24時間対応の配達サービス「Scatch!」
子供向け無料学習サイト「WONDER!スクール」
プライベートスポーツレッスン「スマートコーチ」
デジタルチケット「PassMarket」
電子コミックアプリ「ハートコミックス」
オンラインモール「得するモール」
母子手帳アプリ「Kazoc」
子育てクラウドサービス「hugmo」
シェアサイクリングサービス「HELLO CYCLING」

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