SEEK (バンド)

SEEK：日本のロックシーンに刻まれた足跡

1988年、日本の音楽シーンに新たなロックバンドSEEK（シーク）が誕生しました。バンド名は英語で「探す」を意味し、「歌い続けること、生きることの探求」というバンドメンバーの強い意志が込められています。

SEEKの活動初期は、ライブハウスを中心に精力的な演奏活動が行われました。しかし、彼らの活動はすぐに大きな転機を迎えます。1989年8月頃から、渋谷区原宿の歩行者天国（ホコ天）でのライブを開始したのです。日曜日や祝祭日には必ずライブを行い、約5年間もの間、バンドブームの衰退にも屈することなく、ホコ天のステージで熱狂的なファンを魅了し続けました。

ホコ天でのライブ開始から約1ヶ月後の1989年9月30日、SEEKは人気音楽番組『三宅裕司のいかすバンド天国』（TBSテレビ）に出演します。しかし、番組収録前日、まさかのベーシスト脱退という事態が発生。急遽、キーボードのメンバーがベースを代役として演奏することになりましたが、残念ながら演奏途中でワイプされてしまい、完奏とはなりませんでした。その後も、ボーカルKAKOとギターTOMO以外のメンバーは何度か入れ替わり、バンドの歩みは常に変化を続けました。

テレビ東京の番組『しながわ探検隊』にも出演。第23回と24回放送の「決定！第1回しな天大賞」に出演した他、第211回放送「隊長が描く品川」では、番組テーマソング「虹色の街」の演奏を依頼され、ホコ天で収録を行いました。作曲はグレート義太夫氏と番組内で紹介されていましたが、作詞者は不明です。このテーマソングは、番組内で使用されることはありませんでしたが、現在でも品川図書館にはこの番組のDVDが所蔵されており、閲覧可能です。

地道な活動の積み重ねを経て、1994年9月21日、SEEKはソニー・ミュージックエンタテインメントよりシングル『Teenage Cry』でメジャーデビューを果たします。デビューからわずか1ヶ月後には、デビューアルバム『ROLL OVER STREET』をリリース。ボーカルのKAKOは、文化放送の『TOKYO LIVE MIX』とFM愛知の『合点!太巻天狗』のラジオ番組にレギュラーパーソナリティとして出演するなど、音楽活動の幅を広げていきました。

しかし、1996年頃、SEEKは活動を休止します。KAKOは正看護師として働きながら、ソロで音楽活動を継続し、アニメ『学園戦記ムリョウ』のオープニングテーマ『TAKE』などを担当しました。ドラムのはっちゃんは、バンド『Sepa』で活躍し、2007年3月の解散まで活動を続けました。

SEEKのメジャーデビュー時のメンバーは、ボーカルKAKO、ギターTOMO（竹友芳彦）、ドラムのはっちゃん、ベースの銀次、キーボードのナベ・ナベでした。彼らの演奏は、多くのファンに感動と興奮を与え、日本のロックシーンに確かな足跡を残しました。 SEEKの音楽と彼らの物語は、これからも多くの人々の心に響き続けることでしょう。 彼らの活動記録は、日本の音楽史において重要な一ページを飾るものと言えるでしょう。

ディスコグラフィー（詳細情報は省略）

シングル
アルバム
KAKOソロ名義シングル

メディア出演（詳細情報は省略）

ラジオ番組等

SEEKの活動は、日本の音楽シーン、特にインディーズシーンからメジャーシーンへの挑戦、そして地道な努力の大切さを示す、貴重な事例となっています。彼らの音楽と情熱は、多くの後進のミュージシャンたちに影響を与え続けていると言えるでしょう。

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