SEQUENCE MEDITATION 〜超電導思考回路〜

SEQUENCE MEDITATION 〜超電導思考回路〜

『SEQUENCE MEDITATION 〜超電導思考回路〜』（シークエンス・メディテーション〜ちょうでんどうしこうかいろ〜）は、日本の音楽ユニットaccessが1998年6月24日にファンハウスからリリースしたベストアルバムに分類される作品です。

概要

本作は、accessが活動休止期間中の1998年に突如としてリリースされた異色のアルバムです。その内容は、過去に発表された特定のシングルのカップリング曲に焦点を当てたものとなっています。

具体的には、1994年8月から同年12月にかけて立て続けにリリースされた3枚のシングル、すなわち9thシングル「DRASTIC MERMAID」、10thシングル「SCANDALOUS BLUE」、そして11thシングル「TEAR'S LIBERATION」に、それぞれ異なる楽章として収録されていた楽曲「SEQUENCE MEDITATION 〜超電導思考回路〜」の第一楽章、第二楽章、第三楽章を初めて一作品としてまとめ上げたものです。これらの楽曲は、当時からaccessのサウンドメイカーである浅倉大介のコンポジションとシンセサイザーワークに深く焦点を当てたインストゥルメンタルナンバーであり、ファンからは組曲としてその全容の発表が待ち望まれていました。

このアルバムは、accessの所属レコード会社であったファンハウスが独自に企画・制作した作品であるという点に大きな特徴があります。そのため、accessや浅倉大介が公式に発表しているディスコグラフィやバイオグラフィにおいては、本作が正式なリリース作品として記載されていないことが一般的です。これは、アーティスト主導のリリースではなく、レーベル側の判断による企画盤としての位置づけがなされていることを示唆しています。

access名義でリリースされてはいますが、このアルバムに収録されている全楽曲はインストゥルメンタルで構成されています。したがって、ボーカルの貴水博之による歌唱は一切含まれていません。accessの通常の楽曲がボーカルとサウンドメイクの融合であるのに対し、本作は純粋に浅倉大介によるサウンドプロダクションと楽曲構築にフォーカスした作品と言えるでしょう。

商業的には、累計売上は約0.5万枚を記録しました。これは、公式な作品としてのプロモーションが限定的であったことや、全編インストゥルメンタルという性質上、一般的なリスナー層には届きにくかったことなどが影響していると考えられます。

本作は、同時期に浅倉大介のソロ名義によるベストアルバム『DA's BEST WORKS '91〜'95』と共にリリースされました。これは、当時のレーベルがaccessの活動休止期間中においても、メンバー個々、特にサウンドクリエイターである浅倉大介の音楽性に光を当てることを意図していた可能性を示唆しています。

『SEQUENCE MEDITATION 〜超電導思考回路〜』は、accessというユニットが持つサウンドクリエイトの一側面、特にインストゥルメンタル領域における実験的かつ壮大な試みを一望できる貴重な作品と言えます。公式には位置づけられていないものの、特定のカップリング楽曲の全貌を知る上で、ファンにとっては非常に意味のあるリリースでした。

収録曲

（※ 本情報には収録曲の詳細リストは含まれていません。）

脚注

（※ 本情報には脚注の具体的な内容は含まれていません。）

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