SEVEN DAYS WAR

SEVEN DAYS WAR

『SEVEN DAYS WAR』は、TM NETWORK|TM_NETWORKの14枚目のシングルとして1988年7月21日にリリースされました。この楽曲は、宮沢りえ主演の映画『ぼくらの七日間戦争』の主題歌として広く知られています。また、2019年に公開されたアニメ版でも使用され、宇都宮隆はその際に素晴らしいシーンでの起用に感謝の意を表しています。

背景とリリース

『SEVEN DAYS WAR』は特に映画のCMでサビの部分が使われ、多くのファンの記憶に残っています。カップリング曲の「GIRLFRIEND」も同じく映画の挿入歌として利用されました。これにより、TM NETWORK|TM_NETWORKの楽曲は作品のストーリーをより一層引き立てる役割を果たしました。

制作に関するエピソード

本楽曲の特徴的な点としては、初めてレコーディング作業全体を海外で行ったことが挙げられます。1988年5月6日から5月18日まで、イギリス・ロンドンのCBS Studiosで収録とミキシングが行われました。制作のプロセスにおいて、木根尚登は「このシングルのためよりも、別のプロジェクトのために様々なミュージシャンに演奏を依頼した」と語っています。

楽曲の構成

『SEVEN DAYS WAR』は、ピアノ、ギター、ベース、ドラムスによるシンプルかつ力強い編成で、シンセサイザーを用いなくても楽曲の魅力を十分に引き出しています。12弦ギターを用いることで全体的に厚みがあり、ダイナミックなアレンジが施されています。アルバム『CAROL』に収録されているバージョンではコーラスやストリングスが外され、リミックスアルバム『TMN CLASSIX 2』ではさらに新たなシーケンスフレーズが加わる形でアレンジされています。

また、コーラスにはロンドン在住の日本人中学生20人が参加し、小室がピアノを演奏しながらメロディを指導、宇都宮が歌唱指導を行ったことも特筆すべき点です。この作業は2時間にわたり、マルチトラック・レコーダーを使用して60声に重ねるという精力的なプロセスが行われました。興味深いことに、この中学生の中には、後にmotorodからOBLIVION DUSTのボーカリストとしてデビューするケン・ロイドが含まれていました。

曲作りの過程

小室みつ子は、ロンドン行きの飛行機内で何度もデモテープを聞いていたところ、スタジオで完成版を聴いた際に驚きを隠せなかったと語っています。また、小室が作品に対して常に満足せずアレンジを続ける姿勢に敬意を表したとも述べています。

カップリング曲「GIRLFRIEND」

カップリングの「GIRLFRIEND」は、木根がピアノを演奏し、小室のオファーによって作曲されました。木根はその際、映画の挿入歌というプレッシャーの中で短時間で曲を作り上げました。彼はこの曲の作曲に10時間を要し、「生まれて初めて産みの苦しみを知った曲」と振り返っています。彼は、小室から「SEVEN DAYS WAR」の構成や雰囲気について具体的に指示を受け、その結果、この楽曲が作品内で引き立つことに成功しました。

再発とカバー

2019年12月8日には、クリアブルーヴァイナル仕様の完全生産限定盤7インチアナログレコードとして再販されました。また、『SEVEN DAYS WAR』は多くのアーティストにカバーされており、浜崎あゆみや金井 綾乃などがその一部として名を連ねています。特に浜崎あゆみのカバーはシングルのカップリングとして収録されました。アニメ版の影響もあり、さまざまなアーティストによってその魅力が再解釈されています。本楽曲は日本の音楽シーンにおける重要な位置を占め、今なお多くの人々に愛され続けているのです。

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