SEXY 8 BEAT

モーニング娘。8枚目のアルバム『SEXY 8 BEAT』：新たな時代への幕開け

2007年3月21日にリリースされたモーニング娘。の8枚目のオリジナルアルバム『SEXY 8 BEAT』は、グループの歴史において重要な位置を占める作品です。このアルバムは、光井愛佳の加入後初めてリリースされたアルバムであると同時に、吉澤ひとみと藤本美貴が参加する最後のアルバムという、節目の作品となっています。

アルバムのタイトル『SEXY 8 BEAT』は、2007年春に行われたコンサートツアーのタイトルにも使用されており、当時グループが力強く、そしてセクシーな魅力を放っていたことを象徴しています。

楽曲構成と特徴

『SEXY 8 BEAT』最大の特徴は、モーニング娘。のフルアルバムとしては初めて、全曲が打ち込み中心で制作されている点です。それまでのアルバムとは異なるサウンドアプローチによって、新たなモーニング娘。像を提示しています。

収録されている楽曲は、シングル曲のアルバムバージョンに加え、アルバムのために書き下ろされた新曲、そしてメンバーユニットによる楽曲などが収録されており、多様な魅力を聴くことができます。

シングル曲のアルバムバージョンは、「歩いてる」、「笑顔YESヌード」、「SEXY BOY 〜そよ風に寄り添って〜」、「Ambitious! 野心的でいいじゃん」の4曲が収録されており、シングルバージョンとは異なるアレンジやミックスが施されています。特に、「歩いてる」はアルバムバージョンでエンディング部分にフェードアウトが加えられ、よりドラマチックな仕上がりになっています。また「笑顔YESヌード」は、ボーカルの音色やコーラスワークに変化が加えられ、新たな魅力が引き出されています。

新曲では、亀井絵里と光井愛佳によるデュエット曲「春 ビューティフル エブリデイ」や、吉澤ひとみの卒業記念ソング「その出会いのために」、高橋愛・新垣里沙・藤本美貴・田中れいなによるユニット曲「シャニムニ パラダイス」、そして重ピンクとこはっピンクによるユニット曲「宝の箱」など、多彩な楽曲が収録されています。「春 ビューティフル エブリデイ」は、歌詞の制作段階で既に亀井絵里の姿が作曲者のつんく♂の頭に浮かんでいたというエピソードがあり、まさに亀井絵里のために作られた楽曲と言えるでしょう。

アルバムの最後を飾る「BE ポジティブ!」は、ファンキーなグルーヴが印象的な楽曲で、アルバム全体を締めくくるのにふさわしい一曲となっています。

初回生産限定盤

初回生産限定盤には、約9分の4:3収録で「笑顔YESヌード (Close-up Ver.)」、「Ambitious! 野心的でいいじゃん」、「Do it! Now」の3曲のミュージックビデオが収録されたDVDが付属しています。

メンバーと制作陣

アルバムには、4期から7期までのメンバーに加え、8期メンバーとして加入した光井愛佳が参加しています。しかし、2007年3月15日に加入した8期留学生のジュンジュンとリンリンは、アルバムのリリースに間に合わなかったため、参加していません。

楽曲の作詞・作曲は、つんく♂が担当し、編曲は複数のプロデューサーが担当しています。これにより、多様なサウンドが実現しています。

まとめ

『SEXY 8 BEAT』は、モーニング娘。の新たなステージへの移行を示す、重要なアルバムです。メンバーの卒業と加入、そして新たなサウンドアプローチは、グループの進化を示す大きな一歩となりました。このアルバムを通して、モーニング娘。の多様な魅力に触れることができるでしょう。

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