SF西遊記スタージンガー

SF西遊記スタージンガー

『SF西遊記スタージンガー』は、1978年4月2日から1979年6月24日までフジテレビ系列で放送された松本零士の原作によるSFアニメです。この作品は、いわゆる「松本零士ブーム」と呼ばれる1970年代後半の流れの中で制作されました。全73話が放送され、続編として『SF西遊記 スタージンガーII』が1979年7月から同年8月まで放送されました。

概要

本作は、中国の古典文学『西遊記』を基にし、石川英輔の小説『SF西遊記』を原案としています。従来の巨大ロボットアニメから、少し異なる等身大のヒーローたちが活躍する物語へと路線変更された点が特徴です。この転換期にあたり、松本零士自身がアニメキャラクターの設定を描き下ろしました。コミカライズについては、松本が手掛けるのではなく、桜多吾作と池原しげとの二人がそれぞれ異なる媒体で担当しました。

作品は、オーロラ姫を中心に、サイボーグの仲間たちと共に宇宙の平和を取り戻す為の冒険に出る物語です。特にダイエーがスポンサーとなり、関連商品を独占的に販売したことが特筆されます。

ストーリー

物語は、銀河系宇宙の中心である大王星からのギャラクシーエナジーが弱まったことにより、天変地異が多発し、本来は善良な宇宙生物までもが凶暴化するという緊迫した情勢から始まります。宇宙の平和を取り戻す鍵を握るのは太陽系に住むオーロラ姫で、彼女は銀河系の暴れ者であるサイボーグたちと共に旅を続け、さまざまな敵と戦いながら大王星を目指します。

登場人物

• - ジャン・クーゴ（孫悟空）：本作の主人公で、孤児からサイボーグに改造され、宇宙最強の力を持つキャラクター。短気で粗暴だが、現実をよく見つめている。
• - ドン・ハッカ（猪八戒）：のんびり屋で、オーロラ姫に一目惚れし仲間になる。怪力自慢。
• - サー・ジョーゴ（沙悟浄）：冷静で洞察力に優れる戦士。オーロラ姫をしっかり支える。
• - オーロラ姫（玄奘三蔵法師）：故郷を失った王女で、銀河の未来を背負う存在。
• - キティ博士（釈迦如来）：オーロラ姫の養母で、クーゴをサイボーグに改造した人物。
• - スペースモンスター一味：銀河系の悪役たち。中でも、ギンギンマンやキンキンマンが登場。

メカ

作品に登場するメカも印象的です。例えば、クーゴの愛機「スタークロー」は、強力な武器と瞬時に移動する能力を持ちます。また、オーロラ姫を大王星に向かわせるための「クィーンコスモス号」は、特徴的な設計と機能を誇る宇宙船です。

音楽

音楽は菊池俊輔が担当し、作品の雰囲気を盛り上げています。また、オープニングテーマも多くのファンに親しまれています。

まとめ

『SF西遊記スタージンガー』は、単なるアニメの枠を超え、宇宙の冒険物語として多くの視聴者に愛され続けています。再放送や映像ソフトの販売も行われており、今なおその人気は衰えることを知りません。

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