SGマーク

SGマーク（エスジーマーク）について

SGマークは、消費者の安全を守るために設けられた消費生活用製品の安全性を認証する制度です。1973年に消費生活用製品安全法に基づいて始まり、その運営は一般財団法人製品安全協会が担っています。この協会は、設立当初は特別認可法人としてスタートし、2000年に財団法人、そして2012年に一般財団法人へと組織を変更しています。

SGマークが示すのは、安全基準に適合した製品です。その名称は「Safety Goods」を基にしており、安全な製品を意味します。生成物の安全性、認証、そして事故による賠償が組み合わさっている点が、この制度の大きな特徴といえるでしょう。SGマークが付いている製品には、欠陥によって人身損害が発生した場合に、賠償制度が適用されます。

SGマークを表示するためには、製品が協会が定めたSG基準に適合する必要があります。2000年以前は、通商産業大臣の承認が必要でしたが、現在は協会により認証されています。また、SGマーク付き製品に欠陥が存在し、その欠陥が原因で人身事故が発生した場合、協会は被害者1人につき最高1億円の損害賠償を行うこととなっています。

この制度の対象とされる消費生活用製品には、乳幼児用製品や福祉用具、家具、家庭用品、厨房用品、スポーツ用品、レジャー用品などが含まれており、実に100品目以上にわたります。各対象製品ごとにSG基準が設けられており、それに適合した製品にはSGマークが付与されます。

SGマークを受けるための方法は、以下の2つのいずれかです：
1. 工場登録 + 型式確認
2. ロット認証（抜取検査）
この型式確認とロット認証は、協会が指定した委託検査機関が行うことになっています。

類似の制度

SGマークの他にも、日本には消費生活用製品の安全性を示すマークがいくつか存在します。その一つがPSCマークです。これは消費生活用製品安全法に基づき、安全基準をクリアした製品に付与されるマークであり、「Product（製品）Safety（安全）Consumer（消費者）」の各単語が組み合わさっています。特に消費者に対して危険を及ぼす可能性の高い製品、たとえば石油ストーブやベビーベッドなどが対象となります。PSCマークの認証を受けなければ、これらの製品を販売することはできません。

また、製品は第三者機関による検査が必要な「特別特定製品」と、製造・輸入業者が安全基準の適合を自己確認する義務がある「特別特定製品以外の特定製品」に分類されます。

SGマークやPSCマークに加えて、STマークと呼ばれる制度も存在し、これも消費生活用製品の安全性を保証するためのマークであり、多くの消費者の安全を守るための重要な役割を果たしています。

これらの制度は、消費者が安心して製品を使用できるようにするためにあり、製品安全に関する法的根拠を提供する消費生活用製品安全法に基づいて運営されています。

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