消費生活用製品安全法

消費生活用製品安全法について

概要

消費生活用製品安全法は、一般消費者の生命や身体の安全を守るために、製品の製造や販売に関する規制を定めた法律です。この法律は1973年6月6日に公布され、経済産業省が所管しています。法律の目的は、消費生活用製品の安全性を確保し、消費者の利益を最大限に保護することです。

法律の構成

消費生活用製品安全法は、以下の章から構成されています。
1. 総則 (第一章)
2. 特定製品 (第二章)：これは特に危険性が高いとされる製品です。
- 基準並びに販売及び表示の制限 (第一節)
- 事業の届出等 (第二節)
- 検査機関の登録 (第三節)
- 国内登録検査機関 (第四節)
- 外国登録検査機関 (第五節)
- 危害防止命令 (第六節)
3. 製品事故等に関する措置 (第三章)
4. 雑則 (第四章)
5. 罰則 (第五章)

PSCマークの重要性

法律の下では、特定の製品にPSCマークを表示することが義務付けられています。このPSCマークは、消費生活用製品安全法によって、特に危害を及ぼすおそれのある製品に付けられます。マークによって消費者は、安全性を確認できるため、安心して製品を購入できるようになります。PSCの頭文字は、それぞれ「Product（製品）」「Safety（安全）」「Consumer（消費者）」を表しています。

特別特定製品

特別特定製品として認められているのは以下の4品目です：

• - 乳幼児用ベッド
• - 携帯用レーザー応用装置（レーザーポインターなど）
• - 浴槽用温水循環器（ジェット噴流バス等）
• - ライター

これらの製品には、菱形の中にPSCの文字が付けられます。

特別特定製品以外の特定製品

このカテゴリには、以下の9品目が含まれます：

• - 家庭用の圧力なべ及び圧力がま
• - 乗車用ヘルメット
• - 登山用ロープ
• - 石油給湯機
• - 石油ふろがま
• - 石油ストーブ

これらの製品に付けられるPSCマークは、円形の中にPSCの文字があります。特別特定製品以外の特定製品は、基準を満たすことで、自主的な検査を行いPSCマークを表示できます。

法律の改正

2006年、消費生活用製品安全法は改正され、重大な事故が発生した場合の報告義務が新たに盛り込まれました。この改正は、パロマ湯沸器による死亡事故や松下製品に関連する問題を背景に行われました。

続いて、2007年には「長期使用製品安全点検制度」が設けられ、特定の製品に対する保守情報と点検通知が義務付けられました。この制度は消費者自身の安全を守るための重要なステップとされています。

まとめ

消費生活用製品安全法は、消費者を危険から守るための重要な法律です。製品の安全性に関する基準を設け、製造者や輸入者に対し、高い水準の安全確保を求めています。今後も、消費者の安全を第一に考えた制度の整備が期待されます。

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