SH-02B

SH-02B/SH-02B marimekko：ドコモSTYLEシリーズの個性派携帯電話

2009年冬にNTTドコモから発売された、シャープ製携帯電話SH-02B。そして、2010年夏には人気アパレルブランド「marimekko」とのコラボモデル、SH-02B marimekkoが登場しました。どちらも、docomo STYLEシリーズに属し、洗練されたデザインと充実した機能を備えた端末として人気を博しました。

デザインと特徴：

SH-02Bは、背面全体が滑らかな曲線を描くラウンドフォルムが特徴です。ディスプレイ側の背面パネルには、ハーフミラー仕上げが施され、見る角度によって色が変化する独特の輝きを放ちます。中央には白色有機ELサブディスプレイを搭載し、周囲を13個のLEDが取り囲み、着信時に美しく点灯するイルミネーション機能も備えています。このイルミネーションは、星空をイメージした7種類の標準パターンに加え、着せ替えツールでパターンを増やすこともできました。

カラーバリエーションはBlue、Black、Silver、Pink、Orangeの5色と、当時としては豊富な選択肢が用意されていました。防水機能は搭載されていませんでしたが、そのスタイリッシュなデザインと、手に馴染むコンパクトなサイズ感が魅力でした。

一方、SH-02B marimekkoは、marimekkoを代表するテキスタイル「ウニッコ」を大胆にあしらった、個性的なデザインが特徴です。フロントパネルにウニッコ柄がプリントされ、ボディカラーは「ウニッコレッド」「ウニッコブルー」「ウニッコブラック」の3色展開。カメラ部やキー面もボディカラーと同系色で統一され、洗練されたデザインに仕上がっています。オリジナルの着せ替えコンテンツや、iコンシェルジュのマチキャラ「ひつじのしつじ」もmarimekkoデザインでコーディネートされ、ブランドの世界観を存分に楽しめるモデルでした。ただし、SH-02Bと比べて背面イルミネーションは搭載されていませんでした。

機能と性能：

SH-02Bは、約800万画素CCDカメラを搭載し、高感度モードや手ブレ補正機能など、充実した撮影機能を備えていました。シーン自動認識機能により、被写体に最適な撮影モードを自動で選択するなど、初心者でも簡単に高画質の写真を撮影することができました。サブカメラは43万画素CMOSカメラで、ビデオ通話にも対応していました。

その他にも、プライバシー保護のための「新ベールビュー」機能、カーナビとの連携機能、音声入力機能、名刺リーダー機能など、便利な機能が搭載されています。ワンセグ、Bluetooth、外部メモリ（microSD）への録画にも対応しており、エンターテイメント機能も充実していました。

SH-02Bに搭載された「SVエンジン」は、シャープの液晶テレビ「AQUOS」にも採用されている映像処理技術で、鮮やかな映像表示を実現していました。プリインストールアプリも豊富で、『逆転裁判4』や『ドラゴンクエストIII』などのゲームを始め、地図アプリや各種便利なアプリが最初から利用可能でした。

発売日とソフトウェア更新：

SH-02Bは2009年11月28日に発売され、SH-02B marimekkoは2010年7月2日に発売されました。発売後には、iモード接続時のマルチガイドボタン表示不具合や、iモードサイト閲覧時のタブ切り替え不具合などのソフトウェア更新が行われています。

まとめ：

SH-02BとSH-02B marimekkoは、個性的なデザインと高性能なカメラ、そして豊富な機能を兼ね備えた、魅力的な携帯電話でした。特にSH-02B marimekkoは、marimekkoとのコラボレーションによって生まれた、唯一無二のデザインが人気を呼びました。これらの端末は、当時を代表する携帯電話の一つとして、多くのユーザーに愛されたモデルと言えるでしょう。

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